株式市場における暴落の歴史(インデックス投資編)

家計管理
まもる
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みさなんこんにちは!ファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。

このブログでは長期でNISAやIDECOを活用した中、長期のインデック投資信託、特に手数料が安いS&P500や全世界株式(オルカン)の積立投資を薦めています。

あと個別株は(配当金銘柄を除く)はお薦めしておりません。

配当金銘柄の解説は他の記事でも解説しましたが、過去配当金を増配している優良な企業を見つけ、購入しそして売らないを基本にしています。

大前提ですが、株式相場や為替相場は誰にも予測は不可能です。これから上がるか下がるかは誰にも解りません。

少し前提が長くなりましたが本題に入ります。

なぜ、個別株は危険なの?

個別株投資は、リスクが高く、専門知識や時間が必要で、感情のコントロールも難しい。買うタイミングが必要ではないインデックス投資から始めてみようね!

株式投資において多くの個人投資家が適正株価を詳細に調べずに購入してしまいます。例えばトヨタの株価が一株5000円で売っているとします。それは割高ですか?それともお買い得価格ですか?

多くの人が、なぜ高いのか安いのか説明できません。これから買う株の適正価格を説明できないのであればそれはただの博打になってしまいます。上がるか下がるか、丁半サイコロを大きな金額でやっているようなもの

今の時代、会社四季報で調べるより色々な方がyoutubeなどで説明してくれています。まず株を購入する前に「いくらなら買う、この値段まで下がるまで買わない!」など自分なりに分析できるようになるまで株式の購入は控えましょう

  1. 専門知識の不足:適正株価の算出には高度な財務分析スキルが必要です。
  2. 時間的制約:詳細な分析には多くの時間と労力がかかります。
  3. 情報へのアクセス制限:個人投資家は専門家ほど詳細な情報を入手できません。
  4. 心理的要因:感情や過信が客観的分析を妨げることがあります。
  5. 市場効率性への信頼:多くの人が市場価格は既に適正だと考えています。
  6. 代替手段の存在:インデックス投資など、個別分析を必要としない投資方法が普及しています。

これらの要因により、多くの個人投資家は簡易的な指標や感覚的判断に基づいて投資を行う傾向にあります。ただし、長期的な投資(インデックス投資)特に、オルカンやS&P500などには企業分析は必要ありません。

資産運用などで投資したい場合はインデックス投資から始めてみましょう!

⇩インデックス投資をやるか迷っている方は是非読んでみてください⇩

参考記事:投資の第一歩、インデックス投資

オルカンは世界中の約3,000社に分散投資し、市場全体の動きに連動します。個別企業のリスクが軽減され、運用コストも抑えられるため、企業分析は不要です。長期的には世界経済の成長の恩恵を受けられます

2024年8月辺りから日本、アメリカなど株式市場が下落幅がやや強めになってきましたね。

特に今年からインデックス投資をしている方には株価下落と為替のダブルパンチで悲観的になっているかもしれません。

テレビやネットなどを見ていると大変混乱していますが、「そんなに慌てることはない、気にしない」あと少し冷静になって考えましょう。

むしろ長期積立の方は喜んで良い事かもしれません。

ではなぜ気にしなくて良いのか喜んでも良い理由をりんご屋で解説します。

①予定は両者共にりんごを2024年から少しずつ買い集めて10年後に売却予定です。

②どちらも毎月同じ数のりんごを購入しています。

③黒い線の方は下落する事なく安定的な相場の市場でりんごを160円で売却しました。

④赤い線の方は上昇と下落する市場で黒い線と同じ160円で売却しました。

⑤どちらの方がりんごを売却した時儲けたでしょうか。

①黒いりんご屋さんは下落する事なく日々安心してりんごを買えて無事に儲けられました

②赤いりんご屋さんは下落と上昇を繰り返しながら平均単価を黒いりんご屋さんより安く買えて儲けました

結果:赤いりんご屋さんは下落した時に持っているりんごが更に価値が下がるのではと不安な日々を過ごしましたが、結果黒いりんご屋さんと同じ目標の160円で売却できました

赤いりんご屋さんは下落してもやめず毎月淡々と積立をできたので黒いりんご屋より約倍近く儲ける事ができました

一方、黒いりんご屋さんは上昇しかしない相場でしたので、安くは買えなかったですが、それなりの利益は出ました

どちらもドルコスト平均法でりんごを購入しましたが、安い時期に買えた赤いりんご屋さんに軍配が上がりました。つらい時期を乗り越えての報酬だと思います

ずっと右肩上がりだと安心だけど、全然安く変えてないね?

そうだね!売却までストレスはないけど、りんごの値段が下がっても耐えた赤いりんご屋の方が利益は大きね!

安定するドルコスト平均法
  1. 割安な価格で購入できる
    • 暴落時には多くの株式が割安な価格で取引されるため、長期的な成長が期待できる優良企業の株を安く購入できるチャンスとなります。
  2. ドルコスト平均法の効果
    • 定期的に一定額を投資するドルコスト平均法を実践している場合、暴落時には同じ金額でより多くの株式を購入できます。これにより、平均取得単価を下げることができます。
  3. 長期的な視点
    • 歴史的に見て、株式市場は長期的には上昇傾向にあります。暴落後の回復期に投資することで、将来的な値上がり益を得る可能性が高まります。
  4. 投資教育の機会
    • 暴落を経験することで、市場の動きや自身の投資心理をより深く理解し、投資スキルを向上させる機会となります。

ただし、暴落時の投資には以下の点に注意が必要です:

  • 十分な資金的余裕があること
  • 長期的な視点を持つこと
  • 過度なリスクを取らないこと

暴落をチャンスと捉えるには、冷静な判断力と長期的な視点が重要です。適切なリスク管理のもと、慎重に投資判断を行うことが求められます。

高い時も、安い時も毎月同じ金額を買っていけば、平均金額になるんです

大幅な下落や暴落は必ず起きる当たり前の事

今年初めて投資を始めた方は8月から始まった下落に不安と先々の心配がつきまとっていると思います。

でも株式市場は下落と上昇を繰り返しながら徐々に高値を更新しています。資本主義、世の中が便利な物を追求する限り株価は長い期間を見れば上昇して行くと思われます。

では、過去の下落相場や大暴落後、どの位の期間で回復していったか表やチャートで見ていきましょう。

株式市場における暴落の歴史に、有名な暴落名を付け加えた表は以下のようになります。

年代下落率回復の年回復までの年数暴落名
1929年-83%1945年15年大恐慌 (Great Depression)
1946年-22%1949年3年戦後不況
1961年-22%1963年1年ケネディ・スライド
1968年-29%1971年2年1960年代末の景気後退
1972年-43%1976年4年オイルショック
1987年-30%1989年2年ブラックマンデー
2000年-45%2006年6年ITバブル崩壊 (ドットコムバブル)
2007年-50%2011年4年リーマンショック (世界金融危機)
2020年-30%2020年0.4年コロナショック
  1. 大恐慌 (1929年): 史上最大の経済危機で、世界中に影響を与えました。
  2. オイルショック (1972年): 中東戦争による原油価格の急騰が引き金となりました。
  3. ブラックマンデー (1987年): 1日で株価が急落し、世界中の市場に波及しました。
  4. ITバブル崩壊 (2000年): インターネット関連企業の株価が急落しました。
  5. リーマンショック (2007年): サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機です。
  6. コロナショック (2020年): COVID-19パンデミックによる経済活動の停滞が原因です。

これらの暴落名を知ることで、各暴落の特徴や社会経済的背景をより深く理解することができます。

あと日本で言えば2006年の「ライブドアショック」がありました。

ライブドアショックの影響で、日経平均株価は2日間で926円(5.7%)下落しました。

日経平均の基準値が違いますが今回と8月2日と同じくらいの規模でしたね。

  1. 暴落は必ず起きる
    • 株式市場は周期的に暴落を経験しており、過去のデータを見ると概ね10年周期で暴落が発生しています。例えば、1929年の大恐慌、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマンショックなどがその例です。これらの事例から、暴落は避けられない現象であることがわかります
  2. 回復には時間がかかる
    • 一度暴落すると、回復するまでに平均で4~5年かかることが多いです。例えば、1929年の大恐慌では回復までに15年かかりましたし、2000年のドットコムバブルでは6年かかりました。これらの事例から、短期的な視点ではなく、長期的な視点で投資を行うことの重要性が理解できます
  3. 暴落した株価が回復しなかったことはない
    • 歴史的に見て、暴落後に株価が回復しなかったことは一度もありません。これは、長期的に市場に留まることで、最終的には損失を取り戻すことができるという安心感を投資家に与えます。例えば、2008年のリーマンショック後も、株価は最終的に回復しました

こんなに暴落したら、どこまで下がる分からないから一度売った方がいいんじゃないかな?

特に長期投資目的なら、暴落が来ても売ってはダメだよ!暴落が来ても株価は戻る傾向にあるからね!

これらの歴史から学べる重要な教訓は以下の3つです

  1. 暴落は必ず起きる:株式市場は過去のデータを見ると概ね10年周期で暴落が発生しています。

  1. 回復には時間がかかる:一度暴落すると、回復するまでに平均で4~5年かかります。

  1. 回復しなかったことはない:これまでの歴史上、暴落した株価が回復しなかったことはありません。

暴落は起きてしまいますが、その後経済は回復して株価も上昇傾向にあります。

暴落に備えるためには、以下の3つの対策が有効です:

  1. 生活防衛資金を確保する
    • 生活費の6ヶ月分から1年分を現金で確保しておくことで、暴落時にも生活に困らないようにします。
  2. ポートフォリオのリスクを下げる
    • 資産を分散投資することで、リスクを分散します。株式だけでなく、債券や不動産などにも投資することで、暴落時のダメージを軽減できます。
  3. 折れない心を持つ
    • 市場が暴落した際にパニックにならず、冷静に対応することが重要です。感情に左右されず、事前に決めた投資戦略を守ることが求められます。

一時の下落や暴落に慌てない様にするには、インデックス投資を毎月積立設定をしてあとは「ほったらかし」が良いと山崎元さんが結論を出してくれました。

その山崎元さん(愛称:ヤマゲンさん)はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を日本に広めてくれた第一人者です。

今年がんでお亡くなりになってしまって、金融知識の無い私達にとっては大変残念な事でした。

心からご冥福をお祈りいたします。

ですが、最後に山崎さんは「長期」 「分散」 「低コスト」の3つを守りあとは「ほったらかす」と教えてくれました。

インデックス投資で1番儲けた人は「死んでる人と忘れてた人」用はほったらかしが1番

①暴落は地震の様にいつかは必ずきます。

②米国株(S&P500やオルカン)などは株価下落+為替の(ドル)下落=資産が半分になるかも。

③暴落がきても生活に支障をきたさないように「生活防衛資金」を確保する。

④暴落はバーゲンセール。安く買えるチャンス

⑤まだはもう、もうはまだ。下落した時はどこまで下がるかは誰にもわからない。

⑥暴落を恐れて投資をしないとインフラ(物価上昇)で生活が困窮する。

⑦不景気は一生続かない。

⑧下落、上昇に関わらずドルコスト平均法で積立をする。

⑨10年周期くらいで暴落は起きてしまう。

⑩暴落したら回復に4〜5年かかる事がある。

⑪折れない、途中でやめない強いメンタルを持つ

暴落が来たら、株をバーゲンセール価格で売るのはやめよう!逆に安く買える「バーゲンセールで買う側」になろうね!暴落はチャンスでもある!

暴落は必ず来ます。」その時狼狽して売ってしまうと、バーゲンセールを待っていた人達だけが得をしてしまいます

バーゲンする側ではなく、バーゲンセールに群がる人になるように余裕資金を確保しておきましょう

何より、大切なことは「途中でやめない事」買ったらあとは寝て起きたらを繰り返せば、お金が増えルなんて甘いことはありません。

良いことばかり見ないように、ちゃんと下落相場も考慮して投資をしましょう。

今回は、株式市場の暴落に関する歴史とその対策について解説しました。

暴落は避けられない現実ですが、適切な対策を講じることでその影響を最小限に抑えることができます。

リスク管理と折れない心を持ち、長期的な視点で投資を続けることが重要です。

インデックス投資でドルコスト平均法を活用する場合、暴落時にも淡々と投資を続けることができ、株価が安い時にも買い増しができるため、長期的には有利です。

 皆さんと一緒に勉強しながら「お金の不安」をなくせるようなブログにしていきたいと思います。

数年後、「あとの時耐えてよかった」と思えるような行動をしていきましょう!

以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。

このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています。

では次の記事でお会いしましょう!

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