危険な投資商品で打線を組んだ(FX編)

無駄の削減

みなさんこんにちはファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。

投資とスポーツは似ている部分があります。それは「ミスをしないようにすれば勝てる」です。

ではなぜ投資でミスが発生するかですが、それは「素人がプロに勝とうとする」からです。

その中でも「俺なら勝てる、私なら負けない」の代表格FXでの解説をしていきたいと思います。

危険な投資商品で打線を組んだ(FX編)

アナウンス「ではスターティングメンバーの紹介です」

1番 センター: 損切りができない

2番 セカンド: ハイレバレッジでトレードする

3番 ショート: すぐにポジションを作る

4番 ファースト: ナンピンをする

5番 サード: 明確な根拠なしにトレードをする

6番 レフト: 自分は負けない特別な人だと考える

7番 ライト: 感情に振り回される

8番 キャッチャー: トレードルールを守らない

9番 ピッチャー: ゼロサムゲームの理解不足

監督 負けてる状態のまま寝る(放置)

以上、FXリスク上等高等学校のメンバー紹介でした。

FXとは?簡単な説明

FXとは、外国為替(がいこくかわせ)取引のことです。簡単に言えば、外国のお金を売り買いして利益を得る投資方法です。近頃はネットの普及もありスマホがあればいつでも取引できる投資手法です。

単純に言えば「上がるか、下がるか」の取引なので誰でも簡単に取引できてしまいます。

  1. 100円で1ドル買えるとします。
  2. 1000円で10ドル買います。
  3. 後で1ドルが110円になったら、
  4. 10ドルを売って1100円になります。
  5. 結果、100円の利益が出ます。

特徴:

  • 少ないお金で大きな取引ができる(レバレッジ)25倍まで掛け金を増やせます。
  • ほぼ24時間取引できる(土日、祝日不可)
  • 為替の変動で儲けを狙う

ただし、為替が逆に動くと損をする可能性もあるので、注意が必要です。これが、FXの基本的な仕組みと考え方です。

3年以内に9割の個人投資家が退場してしまう。

FXは少ない元で、例えば100万円あればレバレッジをかけて25倍(2,500万円)まで投資できます。最大までかければ本来100円しか儲けられなかった事がレバレッチをかければ2,500円まで儲けが跳ね上がります。便利そうなこのシステム、これが罠です。逆なら−2,500円。です。

始めた方はあまり負けた時のことは考えません。ギャンブラーの思考です。

FX(各国の為替取引)の原型は1971年頃から始まり、1980年代後半から1990年代にかけて、金融市場の自由化と技術革新により、個人投資家向けのFX取引が徐々に発展し始めました。

取引方法は簡単です。ネット証券会社に登録を済ませたらあとはスマホやPCでクリックするだけ。簡単な登録、操作。あとは為替(例えばドルを買うとする)を買う。上がったら売るだけの単純な操作。

しかも平日はほぼ24時間取引可能いつでも可能なので誰でも参入しやすい市場です。

ではなぜ上がるか下がるかの2択なのに退場してしまうか?それは

「知識のない素人が熟練のプロに戦いを挑んでいるから」です。

例えば、「あまりやった事はないけど野球は見たことあるし私は人より運動神経も良い」と言っている

素人チームと毎日練習しているプロ野球選手が試合をしたらどうなるでしょうか?結果は言うまでもなく「プロ」です。

特にFXですと相手が全く見えまん、FXは一般的にゼロサムゲームと考えられがちですが、実際にはマイナスサムゲームです。

その厳しい中で素人がいかにプロに勝つことの難しさをこれから野球に例えたり、その他にも危険な投資商品をお伝えしていきますので是非、最後までお読みください。

野球に例えると

FXを野球に例えると、バッターがピッチャーの投げる球を打つ場面に似ています。

レバレッジのリスク: (当たればすごく飛ぶバットを手に入れられる)

高いレバレッジは、ホームランを狙う大振りのバッティングに似ています。成功すれば大きなリターンを得られますが、空振りすれば大きな損失を被ります。

市場の予測難: (格国の情勢、金利の変動、要人の発言FMOCなど)

為替市場の予測は、ピッチャーがどんな球を投げてくるかを予測することに似ています。ピッチャーの球種や投球術を完全に予測するのは難しく、予測が外れると打ち損じます。

心理的要因: (9回裏3ボール2ーストライク満塁、1点差での打席に立った時の心理状態)

投資家の心理は、バッターのメンタルに似ています。プレッシャーや緊張で冷静さを失うと、打てる球も打てなくなります。

手数料とスプレッド:(自分のバットだけ重い、グローブが無い、相手の情報が無い、調べない)

手数料やスプレッドは、バッターがヒットを打っても、一塁までの距離が通常より長いようなものです。これにより、セーフになる確率が低くなります。

このように、FXは単純な2択の取引ながらも、多くのリスク要因が絡み合っており、これらを十分に理解し管理することが重要です。

では、FXの様に世の中には危険な投資商品が山のようにあります。知り合いの紹介、電車の広告、訪問営業、店舗販売(銀行、証券会社)などなど、いかにも「簡単に儲けらる」と言う印象をつけて販売いたします。ですがそこに待ち構えている相手は百戦錬磨の猛者達がカモ(素人)の新たな出現を待ち望んででいます。

その猛者達は時には長い年月でゆっくりお金を吸い取る方法や、時には一気に全財産を奪い取る方法の商品など様々な形に変えてみなさんを「笑顔で」待ち構えてます。

危険な投資商品を知っておくだけで避けられる特大リスク

見るな!触るな!近寄るな! 何も訓練もされていない、何も武器を持っていない人が紛争地域に入るような物です。ほぼ勝負になりません。

「私は大丈夫」

「ちょっとだけ試す」

「説明くらい聞いても良い」

ちょっとした油断や好奇心が資産を大きく減らす原因になりかねません。

ではその危険な商品とは何かを知ってもらう為に、「野球の打線」に変えて組んでみました。なお、パチンコ、スロット、宝くじ、競馬、競艇、などは「パチンコ、公共ギャンブル」でまとめてあります。

危険な投資商品で打線組んでみました

素人投資家にとって危険度の高い投資商品を野球の打線に見立てて表示し、それぞれの危険な理由を簡単に説明します。

  1. (遊) レバレッジ型FX取引
    • 理由: 少額の資金で大きな取引ができるため、為替変動で大きな損失を被る可能性が高い。
  2. (二) 仮想通貨(暗号資産)
    • 理由: 価格変動が激しく、規制も不十分なため、予測不可能な損失リスクがある。
  3. (中) 商品先物取引
    • 理由: 価格変動リスクが高く、投資額以上の損失を被る可能性がある。
  4. (一) 信用取引(株式)
    • 理由: 借入金で取引するため、株価下落時に大きな損失となる可能性がある。
  5. (三) 個別株投資
    • 理由: 企業固有のリスクや市場変動の影響を受けやすい。
  6. (左) ハイイールド債券
    • 理由: 高利回りの代わりにデフォルトリスクが高い。
  7. (右) 不動産投資(ワンルームマンション投資など)
    • 理由: 流動性が低く、市場変動や経済状況の影響を受けやすい。
  8. (捕) パチンコ、公共ギャンブル
    • 理由: ギャンブルは胴元が勝つシステム。
  9. (投) オプション取引
    • 理由: 複雑な仕組みで、満期時にはゼロになる可能性もある。

DH: 新興国株式ファンド

  • 理由: 政治的・経済的リスクが高く、為替変動の影響も大きい。

クローザー(抑え投手): 貯蓄型保険

  • 理由: 薄い保険内容で金額も高く、途中解約したら元本割れする謎のリスクがある

DF: バイナリーオプション

  • 理由: 短期間での価格変動を予測するため、ギャンブル性が高く損失リスクが大きい。

監督: 銀行での外貨貯金

  • 理由: 為替変動リスクがあり、為替手数料もかかるため、思わぬ損失が発生する可能性がある。

これらの商品は、複雑な仕組みや高いリスク、市場の変動性から、経験や知識が不足している投資家にとって特に危険です。長期的な視点や分散投資、リスク管理が重要であり、十分な理解と準備なしに手を出すべきではありません。

ではなぜ簡単な2択なのに9割の人が負けてしまうのか?

よく「デモトレードで勝てたので実践でやる」と「会社員を辞めてFX一本で生計立てる」などでFXに参入される方がいますが多くの方は失敗に終わっています。

よく勉強された方でも撤退してしまうその理由の1番はメンタルだと私は思います。

① 感情的な取引
市場の変動に対する恐怖や欲望が冷静な判断を妨げ、不適切な取引を引き起こします。

② 過度な欲
「ここまで投資したからには利益が出るまでやろう」という欲が出て、適切な判断ができなくなります。

③ 連敗後の取り戻し欲求
連敗した後に焦って損失を取り戻そうとし、さらに大きな損失を被ってしまいます

④ ストレスによる判断力低下
トレードによるストレスが蓄積し、冷静な判断ができなくなります

⑤ 他人の意見に惑わされる
自分の軸がないため、他人の意見やうわさに振り回されて軽率な行動をとってしまいます

⑥ 勝ちすぎによる過信
連勝した後に自信過剰になり、リスクの高い取引を行ってしまいます

⑦ 相場変動が高い時にトレードを望んでする
指標発表の時間や要人発言(FMOCや日銀総裁の政策決定会合など」の時間帯にトレードをする。

⑧ リスク管理の甘さ
適切なリスク管理ができず、過度なレバレッジを使用したり、資金管理が不十分になったりします

⑨ 利益確定の早まり
小さな利益に満足して早めに利益確定してしまい、大きな利益を逃す傾向があります。

⑩ ポチポチ病
少しの時間があればトレードしてしまう悪い癖。取引していないと気が済まない。

デモトレードからリアルトレードへのメンタル面の違い

デモトレードとリアルトレードの最大の違いはメンタル面です。デモトレードでは仮想資金を使っているため、失敗しても実際の資産に影響はありません。しかし、リアルトレードでは自分の資産が直接影響を受けるため、精神的な負担が大きくなります。このため、デモトレードでは冷静に判断できても、リアルトレードでは感情的になりやすく、結果として適切な判断ができなくなることがあります

リスク管理の不徹底

適切なリスク管理ができていないことも大きな要因です。

デモトレードではリスクを取ることに対する心理的な障壁が低いため、リスク管理が甘くなりがちです。

しかし、リアルトレードでは実際の資金を失う恐れがあるため、リスク管理がより重要になります。

損切りルールを守らずに損失が膨らむことや、過度なレバレッジを使用することが失敗の原因となります。

市場の理解不足

市場に対する理解が不足していることも原因です。デモトレードでは市場の動向を深く理解せずに成功することがありますが、リアルトレードでは市場の動向を正確に把握し、適切に対応する能力が求められます。経済指標や要人発言など、予期しない事象に対する対応力が不足していると失敗する可能性が高まります

継続的な学習の不足

継続的な学習と市場の変化に対応する能力も重要です。

デモトレードでは一度成功するとそれに満足してしまうことがありますが、リアルトレードでは常に市場の変化に対応するための学習と適応が必要です。

市場の変化に対応できないと、過去の成功に固執して失敗することがあります

これらの要因を理解し、リアルトレードにおいても冷静で一貫した取引を行うことが重要です。

結果

✅ほぼ負ける

✅取引中毒になる可能性が高い

✅証券口座に無限ナンピン入金に陥る

✅負けても成長しない

✅好奇心でやらない、自分はだけは勝てると思わない。

ちょこっと勉強したくらいではプロの選手に勝てません。まずは自分がど素人なのにプロに挑んで勝てるか?を考えてみてはどうでしょうか。

まとめ

X取引は、一見魅力的に見えるかもしれませんが、実際には多くのリスクと課題があります。

  • 高いリスクと大きな損失の可能性
  • 精神的な負担とストレス
  • 経験と知識の不足による判断ミス
  • 時間とエネルギーの大量消費
  • 感情的な取引や他人の意見に惑わされやすい

これらの理由から、FXは多くの人にとって適切な投資方法とは言えません。投資を検討する際は、自分の状況や目標に合わせて、より安全で管理しやすい選択肢を考えることをお勧めします。

何より負けた時はメンタルをやられます。そんな状況の気持ちでは色々な面でトレード時だけではなくデメリットが発生します。イライラしたり気分が落ち込んだりと周りにも影響する危ない状態が続きます。

最終的に、投資の決定は個人の責任です。慎重に検討し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることが重要です。

以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。

大会3年ぶり5度目なんて紹介されない様に、大会は他の種目にしましょう。

このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています。

では次の記事でお会いしましょう!

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