【老後の現実】思ったより長生きしてしまうかもしれない

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日本人は長寿だとよく言われます。
ただ、「平均寿命が長い」という言葉だけでは、どこか他人事に感じる人も多いかもしれません。

今回は、厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」をもとに、日本人の平均寿命や生存率を見ていきます。

厚生労働省の生命表を見ていくと、長生きは一部の人だけの話ではないことが分かります。
今の自分が平均で何歳くらいまで生きる見込みなのか。
実際に何歳まで生きる人がどれくらいいるのか。
この2つを数字で見ると、老後は想像以上に現実的なものに見えてきます。

  • 日本人は平均で何歳くらいまで生きる見込みなのか
  • 何歳まで生きる人がどれくらいいるのか
  • 日本は世界で見ても長寿国なのか

を、令和6年簡易生命を中心に見ていきます。

日本人は平均で何歳くらいまで生きるのか

まず見ておきたいのが、今の年齢から見た平均余命です。
平均余命?と思う人もいると思いますが、見方はシンプルです。
「今の年齢+平均余命=平均で何歳くらいまで生きる見込みか」

日本の平均寿命は、0歳の人を含めた全体の平均です。

一方で、40歳まで生きた人には40歳時点の平均余命があり、60歳まで生きた人には60歳時点の平均余命があります。

つまり、40歳まで生きられた人と、60歳まで生きられた人では、その先の平均的な寿命の見込みは違うということです。

同じ「寿命」といっても、今どこまで生きているかによって、見るべき数字は変わります。

日本人は平均で何歳くらいまで生きる見込みか

今の年齢まで生きた人の、平均的な寿命の見込みを表にしました。

現在の年齢男性の平均余命男性は平均何歳くらいまで生きる見込みか女性の平均余命女性は平均何歳くらいまで生きる見込みか
40歳42.03年82.03歳47.88年87.88歳
45歳37.26年82.26歳43.03年88.03歳
50歳32.57年82.57歳38.24年88.24歳
55歳28.01年83.01歳33.54年88.54歳
60歳23.63年83.63歳28.92年88.92歳
65歳19.47年84.47歳24.38年89.38歳
70歳15.60年85.60歳19.97年89.97歳
75歳12.08年87.08歳15.75年90.75歳
80歳8.96年88.96歳11.83年91.83歳
85歳6.31年91.31歳8.37年93.37歳
90歳4.27年94.27歳5.55年95.55歳

※ 表の見方は男性が40歳まで生きていたら82.03歳が平均寿命になります。

この表を見ると、40代、50代、60代の時点で思っている以上に先の人生が長いことが分かります。

何歳まで生きる人がどれくらいいるのか(生存率)

何歳まで生存するか男性女性
40歳まで生存98.4%98.9%
65歳まで生存89.6%94.4%
75歳まで生存75.3%87.9%
90歳まで生存25.8%50.2%
95歳まで生存9.3%25.6%

この表はかなり印象的です。
男性は約9割が65歳まで生き4人に3人は75歳まで生きます。
女性はさらに長く、65歳までが94.4%、75歳まででも87.9%です。
そして女性は2人に1人が90歳まで生きる計算になります。

つまり、老後は「一部の長生きした人だけに来る特別な時間」ではありません。
かなり高い確率で、多くの人にやって来る時間です。

日本は世界でもトップクラスの長寿国

さらに、日本人の長寿は日本国内だけの感覚ではありません。
国際比較で見ても、日本はかなりの長寿国です。

国・地域作成基礎期間男性女性
日本202481.09歳87.13歳
アメリカ202375.8歳81.1歳
イギリス2021-202378.82歳82.77歳
ドイツ2021-202378.17歳82.99歳
フランス202480.04歳85.60歳
韓国202380.6歳86.4歳
スイス202382.2歳85.8歳
スウェーデン202482.29歳85.35歳
スペイン202381.11歳86.34歳
参考:香港202482.77歳88.41歳

日本の平均寿命は、2024年で男性81.09歳、女性87.13歳です。
アメリカ、イギリス、ドイツなどと比べてもかなり高く、主要国の中でも高水準に入ります。

ただし、ここで注意したいのは、厚生労働省の資料でも「国により作成基礎期間や作成方法が異なるため、厳密な比較は困難」とされていることです。日本は2024年ですが、アメリカは2023年、イギリスやドイツは2021~2023年など、集計の前提がそろっていません。

そのため、「日本は世界1位」と断言するより、日本は世界トップクラスの長寿国と表現するほうが正確です。
なお、参考値として香港は男性82.77歳、女性88.41歳で、日本より高い数字になっています。

長生きするかも知れない。だからこそ、お金と健康の準備は早い方がいい

ここまでの表を見ると、日本人は思っている以上に長生きで、しかも老後はかなり高い確率で訪れることが分かります。

  • 50歳男性は平均82.57歳ごろ、女性は88.24歳ごろまで生きる見込み
  • 男性の約9割、女性の9割超が65歳まで生きる
  • 女性は2人に1人が90歳まで生きる
  • 日本は世界でもトップクラスの長寿国

こうした数字を見ると、老後は思っている以上に長く、備えておくことは大げさな心配ではなく、ごく自然なことだと分かります。

  • 固定費を下げる
  • 年金額を把握する
  • 健康を保つ習慣を作る
  • 趣味や居場所を用意しておく
  • 老後の暮らし方を先に決める

特に大事なのは、

老後になってから困らないように、元気な今の自分が未来の自分のために決めておく

という発想です。

平均寿命だけでは分からない「健康寿命」

平均寿命とあわせて見ておきたいのが「健康寿命」です。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されずに暮らせる期間のこと。

日本では男性72.57歳、女性75.45歳とされ、平均寿命との差は男性約8.5年、女性約11.6年あります。

項目男性女性
健康寿命72.57歳75.45歳
平均寿命81.05歳87.09歳
約8.5年約11.6年

つまり、長生きすることと、元気に自立して暮らせることは同じではありません。老後を考えるときは、寿命だけでなく健康で過ごせる年数にも目を向けたいところです。

まとめ

令和6年、厚生労働省の生命表を見ると、日本人は思っている以上に長生きです。
50歳でも、平均すると男性は82.57歳ごろ、女性は88.24歳ごろまで生きる見込みがあります。

そして、平均寿命以上に現実味があるのが生存率です。
65歳まで生きる割合は男性89.6%、女性94.4%。75歳まででも男性75.3%、女性87.9%あります。女性は2人に1人が90歳まで生きる時代です。

しかも日本は、世界で見てもトップクラスの長寿国です。

だからこそ、老後は「来るかどうか分からない未来」ではなく、かなりの確率でやって来る現実として考えた方がよさそうです。
お金の準備も、健康の準備も、早めに意識しておくに越したことはありません。

著者
著者

老後は思った以上に長くなりそうですね。

まもる
まもる

だからこそ、頭がしっかり働くうちに、お金も健康も戦略的に考えておきたいですね。


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