お金の見える化:あなたの資産を明確にする方法

家計管理
まもる
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みさなんこんにちは!ファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。

お金の見える化:あなたの資産を明確にする方法

自分はいくら資産を持っているか?また借金(負債)をいくら抱えているか?これが意外にお気づきではない方が多いです。かっこいい車、素敵なマイホーム、カードローンで買った時計などなど、これらには借金で購入したと自覚がある方が何割くらいいるでしょうか?

多くの人が悩んでいる「お金の管理」について、特に「お金の見える化」というテーマでお話ししたいと思います。お金の流れを把握することは、私たちの生活に大きな影響を与えます。

私は10年前にマンションを所有しておりました。貯金がなくても「俺は家をもってるんだ!」とお金なくても良い生活をしている気分になっておりました

ですが、貯蓄を30万円しかない私のバランスシート(貸借対照表)の見本です。

バランスシート(貸借対照表)

資産の部 負債の部
──────────────────────────────────────
流動資産: 流動負債:
現金・預金 30万円 クレジットカード残高 30万円
その他流動資産 20万円 その他流動負債 10万円

固定資産: 固定負債:
マンション 2,800万円 住宅ローン残高 2,700万円

純資産の部
正味資産 180万円

──────────────────────────────────────
資産合計 2,850万円 負債・純資産合計 2,850万円

上の表を簡単に説明すると、私の借金(負債総額)は2,740万円となります。

ここで、やっと気づきました。私は莫大な借金を背負っていると。あと35年、年収450万円しか稼げない人間が2,740万円もの借金を返済していかないといけない人生はかなりきついですね

銀行は年収の8倍まで住宅ローンを組めるみたいなのです。もしリストラや倒産など収入が止まってしまったり、減額になってしまったらと考えたらゾッとしました。それを考えると会社ではミスをしないよう、クビにならないよう注意してしまい、何事にも積極的な行動が取れなくなってしまいました

家を購入して18年目に「大きな負債」を買っていることに気づき、早めにマンションを売却しようと決心がつきました

そして、本当の自分の資産やお金の使い方を勉強して家計管理、つまり「お金の見える化」を意識し始めました。私のように後々後悔しないために自分の資産や負債を確認して行きましょう

お金の見える化:あなたの資産を明確にする方法

まず、自分の持っているお金(貯金や投資しているもの)と、借りているお金(ローンなど)を紙に書き出してみよう。次に、毎月どれくらいお金が入ってきて、どれくらい使っているかを確認してみてください

そして、将来のために貯めているお金や、投資しているお金も別にリストアップしてみる。学校や親から教えてもらって、将来もらえるお金(年金など)についても調べてみる必要もあります。

これらの情報をもとに、将来の夢や目標に向けて、お金の計画を立てる。例えば、大学に行きたい、車を買いたいなど、どれくらいお金が必要かを考えてみるんだ。最後に、これらの情報は時間が経つと変わっていくから、定期的に(例えば3ヶ月に1回くらい)見直してみましょう

こうすることで、自分のお金の状況がはっきりわかり、将来に向けてしっかり準備できるようになるよ。難しく考えずに、少しずつ始めてみよう!

資産の金額

項目金額
預貯金1,200万円
有価証券(株式・債券等)300万円
生命保険・個人年金250万円
不動産(自宅)2,000万円
その他資産150万円
総資産3,900万円

負債の金額

項目金額
住宅ローン1,000万円
その他借入金100万円
総負債1,100万円

純資産(総資産 – 総負債)

3,900万円(資産)ー1,100万円(負債額、借金)=2.800万円

まもる
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資産と負債を引き算したら、その金額があなたの保有している資産。しかし、マイホームを売ったら、買った時よりいくら下がっているか?東京の一等地なら家の価値も上がっているかも!

そして、あなたの月間収支もちゃんと把握しましょう。入ってくるお金(給与)は皆さん大体把握してますが、出ていくお金(支出)は大雑把な方も多くいらっしゃいます

項目金額
月収(手取り)30万円
月間支出25万円
月間貯蓄5万円
お金の見える化とは?

お金の見える化とは、簡単に言えば、自分の収入や支出、資産、負債などの財務状況を明確に把握することです。これは単に数字を並べるだけではなく、それらの情報を視覚的に理解しやすい形で整理し、自分の経済状況を「見える」ようにすることを意味します。

特に、車のローンや住宅ローンなどは金利も入れた負債(借金)をしっかり把握して返済までの計画をしなければなりません

この、試算表を見て自分が今持っている資産を把握して、老後にいくら足りないか?途中で子供の大学費用でいくら減るか、ライフプランをしっかり計算してみると、使って良い月の金額がわかるようになります

ちえまる
ちえまる

老後に必要な金額も計算してみよう!大事なことは歳をとるにつれてお金を稼げなくなる人が大半。その一方で、老後はお金をあまり使わなくなる人が多い。今の生活費ではなく、老後どのような生活をするかをイメージしましょう!

なぜお金の見える化が重要なのか?

それは、「貯めすぎる人が多い」です。意外な答えかもしれませんが、私の周りの高齢者は、老後の事を考えすぎて「お金を使えない性格」になってしまった人が沢山います。

老後は月にどれくらい生活費が必要か?年金はいくら貰えるか?などを調べて高齢になる前にお金を使える体質にした方が豊かな人生を送れるかもしれません

  1. 現状把握:自分の経済状況を正確に知ることができます。
  2. 問題点の発見:無駄な支出や改善すべき点が明らかになります。
  3. 目標設定:将来の財務目標を立てやすくなります。
  4. 意思決定の改善:お金に関する判断をより適切に行えるようになります。

お金をふんだんに使ってしまう人もいれば、お金を貯め過ぎてしまう人がいます。死ぬ前にお金が沢山あってもどうでしょうか?なら体が元気なうちに、今まで頑張ってきた分、人生を豊かにするお金の使い方を考えてみましょう!

お金の見える化の具体的な方法

1. 家計簿をつける

家計簿は、お金の見える化の基本中の基本です。毎日の収入と支出を記録することで、お金の流れが明確になります。

  • 紙の家計簿を使う
  • スマートフォンアプリを活用する
  • エクセルなどのスプレッドシートを利用する

どの方法を選ぶかは個人の好みや生活スタイルによって異なりますが、継続できる方法を選ぶことが重要です。

2. 支出を分類する

支出を細かく分類することで、どの分野にお金を使っているかが一目瞭然になります。

  • 固定費(家賃、光熱費、保険料など)
  • 変動費(食費、交通費、娯楽費など)
  • その他(臨時出費、貯蓄など)

これらを分類し、グラフ化することで視覚的に理解しやすくなります。

3. 資産と負債のバランスシートを作成する

資産(預金、投資、不動産など)と負債(ローン、クレジットカード残高など)を一覧にすることで、自分の純資産が明確になります。

資産金額負債金額
現金100万円クレジットカード残高10万円
預金200万円短期ローン30万円
自宅1,500万円住宅ローン1,000万円
200万円
資産合計2,000万円負債合計1,040万円
バランスシート記入例

この表では、資産と負債の項目が同じ幅で表示されています。資産の合計は2,000万円で、負債の合計は1,040万円です。純資産(資産合計 – 負債合計)は960万円となります。このように、資産と負債を同じ大きさの枠で示すことで、財務状況をより明確に把握することができます。

ちえまる
ちえまる

この表の様に作成してみよう!民間保険に加入している人は、今解約したらいくら返戻金(解約したら戻ってくるお金)が戻ってくるか保険会社に電話で聞いてみましょうね!

金融機関のオンラインサービスを活用する

多くの銀行やクレジットカード会社は、オンラインで取引履歴や支出分析を提供しています。これらのサービスを活用することで、より簡単にお金の動きを把握できます。

最近の銀行はアプリで残高を確認できるようになりましたね!自分が持っている口座をスマホアプリで確認できるようにしておきましょう!

お金の見える化によるメリット

1. 無駄な支出の削減

支出を細かく分析することで、思わぬ無駄遣いに気づくことができます。例えば、毎日のコーヒー代や、使っていない有料サブスクリプションなどが見えてくるかもしれません。

使っていないサブスクほど無駄なものはありません。明日と言わず今日にでも解約手続きをしましょう!下に不要なサブスクを解約、またはなかなか解約できない時の対処法などを書いた記事があります。参考にしてください

参考記事:不要なサブスク解約、解約方法

2. 貯蓄・投資の促進

収入と支出の差額が明確になることで、貯蓄や投資に回せる金額が具体的になります。これにより、より計画的な資産形成が可能になります。

このブログでは、インデックス投資をお薦めしています。優良な銘柄(ファンド)を買ったら必要な時まで売却しない!が方針です。インデックス投資は長期投資(15年)ならほぼ損失が出ておりません。若い方なら時間の有効性がありますし、50歳以上の方でも投資信託を始めた方が老後の安心を得られると思います

参考記事:投資の第一歩、インデックス投資

3. 財務目標の達成

大きな買い物や旅行、結婚、家の購入など、人生の重要なイベントに向けての資金計画が立てやすくなります。目標金額と現在の貯蓄状況が「見える」ことで、モチベーションも上がります。

小さなお子様がいらしゃる方は特に、早いうちから教育資金を貯蓄、またはインデックス投資で積み立てましょう!保険の学資保険は積立金を長い拘束した割には利回りがとても悪いです。しかも、途中で解約したら元本も割れてしまいます。

投資は投資、保険は保険。混ぜると訳がわからなくなります。お金はシンプルに、決して複雑な仕組みの保険に積立をしないようにしましょう!

下にリンクを貼ってあります。私個人の考えではありますが、日本は世界最強の公的保険があるのに、民間保険会社は不安を煽って高い手数料の保険を加入させてきました。ぜひ不要な保険リストの記事に理由など書いてあります。ぜひ読んでみてください

参考記事:不要な保険リスト

4. ストレスの軽減

お金の状況が不明確だと不安やストレスの原因になりがちです。見える化によって状況を把握し、適切な対策を取ることで、金銭的なストレスを軽減できます。

夫婦喧嘩の根本の原因は「お金の事」かもしれません。金持ち喧嘩せず!お金があれば大体の問題は解決することが多いです。

5. 家族とのコミュニケーション改善

夫婦や家族でお金の状況を共有することで、家計に関する話し合いがスムーズになります。これは家族関係の改善にもつながります。

まず、お金があれば選択肢が増えます。大学に行きたい!旅行に行きたい!嫌な仕事をしたくない!小さい事で言えば、「食器を洗いたくないから食器洗い機を買いたい!」という事も、お金があれば解決します。もっと欲を言えば、家政婦さんを雇うなど、自分のやりたい事、苦手な事を選択して選べるようになります

例えば、もしお金がない場合、行きたい場所があっても交通費や宿泊費を気にして行けないことが多いです。しかし、お金がある場合は「行きたいと行かない」の選択が2つにできますよ!

お金の見える化を成功させるコツ

継続は力なり!お金の見える化は、一度やって終わりではありません。毎日または毎週など、定期的に記録や分析を行うことが重

小さな成功を祝う!無駄な支出を削減できた、貯蓄目標を達成したなど、小さな成功も自分を褒めて祝いましょう。これがモチベーション維持につながります。

柔軟性を持つ生活環境や収入の変化に応じて、予算や目標を柔軟に調整することが大切です。固定観念にとらわれすぎないようにしましょう。

専門家のアドバイスを活用する!必要に応じて、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。客観的な視点からのアドバイスは非常に有益です。

結果
  1. お金の見える化の定義:収入と支出を明確にし、家計の全体像を把握すること1。
  2. 見える化の重要性:無駄遣いの発見、貯蓄目標の設定、将来の資金計画立案に役立つ1。
  3. 具体的な方法:
    • 家計簿をつける
    • 支出を分類する
    • 固定費と変動費を区別する
    • 収支バランスを確認する
    • 長期的な資金計画を立てる1
  4. 見える化のメリット:
    • 無駄な支出の削減
    • 貯蓄の増加
    • 将来の資金計画の立案
    • 家計に対する不安の軽減1
  5. 実践のコツ:
    • 継続的に記録をつける
    • 定期的に見直す
    • 家族で情報を共有する1
まとめ

今回、「お金の見える化」について深く考え、自分の財務状況を明確にする過程で、驚くべき事実に直面しました。まず、バランスシートを作成することで、私の負債総額が2,740万円にも上ることが明らかになりました。

その大部分は住宅ローンでしたが、クレジットカード残高やその他の負債も含まれていました。年収450万円の私にとって、この額は途方もなく大きく感じられました。特に衝撃だったのは、18年間住んでいたマンションが、実は「大きな負債」だったという認識です。銀行が年収の8倍までローンを組めるようにしていることも、潜在的なリスクとして浮かび上がりました。

もし収入が途絶えたり、大幅に減少したらどうなるのか…そう考えるとゾッとしました。この気づきは、私に大きな決断を促しました。マンションの早期売却を検討し始めたのです。同時に、車のローンなど、他の負債についても再評価しました。お金の見える化は、単なる数字の羅列ではありません。それは私たちの人生の選択肢を明確にし、より良い決断を下すための重要なツールなのです。この経験を通じて、以下のことを学びました:

  1. 定期的な財務状況の確認の重要性
  2. 長期的な視点での資産と負債の管理
  3. 「所有」することの意味と責任の再考
  4. 柔軟な人生設計の必要性

これからは、より慎重に、そして賢明に財務管理を行っていきたいと思います。お金の見える化は、私に新たな人生の方向性を示してくれました。

皆さんも、ぜひ自分の財務状況を見直してみてください。それは、予想以上に人生を変える力を持っているかもしれません。 

以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。

昨日の自慢は今日の負債!後先考えずに見栄や願望だけで大きな借金をするものではないですね!マイホームやマイカーなど自分の人生を豊かにするなら購入も賛成です。ですが、それには大きな負債がついてくる自覚を持って、しっかりとした返済プランを立ててから購入してください

このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています

では次の記事でお会いしましょう!

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