みさなんこんにちは!ファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。
みさなんこんにちは!ファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。
今回は「複利の凄さ」というテーマで解説をしていきたいと思います。
リボ払いの最終支払いに「ん?なんかの間違い?計算あってる?」(実質年率平均15%)
なんで家のローン3000万円で利息1.5%だけなのに35年で863万円も金利がつくの?
など、頭の良い方でも意外に知らない複利の凄さと怖さを解説していきます。
複利の効果と凄さとは
複利とは、元本に対して利息がつき、その利息にもさらに利息がつくという効果のことです。時間が経つほどその効果は大きくなり、資産が雪だるま式に増えていくのが特徴です。
例えばお手元の電卓で10.000✖️1.10と打ってみてください。(10%の計算)
11.000と出ましたね。
その「11.000」にまた1.10をかけてください
答えは=12.100 と出ましたね。
では同じ作業を繰り返し全部で10回やったとしたら幾つになると思いますか?
答えはなんと・・・・25.937
お金にすると1万円を年利10%で複利が乗っかった数字にまた複利をかけるのがよく言われる,
雪だるま式の複利です。
「借金が雪だるまのように増えてしまった」そんなセリフ、ドラマで聞いたことあるかもしれません。
では、高額な商品をローンで買うとどうなるか住宅ローンで説明いたします。
複利を味方につけるためのポイント
複利の効果を最大限に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 早期から始める: 複利の力は時間と共に増すため、早くから投資を始めることが鍵です。
- 定期的な追加投資: 一度に大きな額を投資するのではなく、少額でも定期的に追加投資を続けることで、複利の効果を高めることができます。
- 利率の高い運用を選ぶ: 利率が高いほど複利の効果は大きくなります。適切なリスクを取りつつ、利率の高い運用商品を選ぶことが大切です。
- 長期保有を心がける: 短期的な利益にとらわれず、長期的な視点で運用を続けることで、複利の恩恵を最大化できます。
- 再投資を続ける: 配当や利息をそのまま消費するのではなく、再投資することで複利の効果を持続させることができます。
このように、複利を上手に活用することで、資産を着実に増やすことが可能です。時間とともに成長する複利の力を理解し、戦略的に活用していきましょう。
3000万円の家を年利1.5%とフラット35年利1.9%の2通りで比べてみましょう
まずは金利1.5%の金利で銀行からローンを組んだ場合(固定金利で頭金なし)
- 借入額: 3000万円
- 返済期間: 35年
- 金利: 1.5% (固定金利と仮定)
月々の返済額を計算する必要があります。
一般的な住宅ローン計算式を使用すると
月々の返済額 = 約91,986円35年間(420ヶ月)
総返済額:91,986円 × 420ヶ月 = 38,634,120円
したがって、総返済額: 38,634,120円
元本: 30,000,000円で
利息総額: 38,634,120円 – 30,000,000円 = 8,634,120円つまり、3000万円を35年間で返済する場合、支払う利息の総額は
35年間で返済する場合、支払う利息の総額は863万円となります。
同じ金額3.000万をフラット35(金利1.9%)の場合は
- 借入額: 3000万円
- 返済期間: 35年
- 金利: 1.9% (固定金利と仮定)
月々の返済額を計算する必要があります。
一般的な住宅ローン計算式を使用すると
:月々の返済額 = 約104,194円35年間(420ヶ月)の
総返済額:104,194円 × 420ヶ月 = 43,761,480円
したがって、総返済額: 43,761,480円
元本: 30,000,000円
利息総額: 43,761,480円 – 30,000,000円 = 13,761,480円
つまり、3000万円を35年間で返済する場合、支払う利息の総額は
約1,376万円となります。
1.9%の場合は1.5%の場合と比べて、総額で5,127,360円多く支払うことになります。
たった、0.4%の違いで 5,127,360円 多く支払うことになります。
1.9%の場合は1.5%の場合と比べて、総額で5,127,360円多く支払うことになります。
この計算ができる人は0.1%でも安い金利で借りられるように交渉するでしょう。
実際、著者も2.500万円のマンションを20年目で売却した時、ローン残債が1.500万が残ってました。
3分の2期間返済しているので残高の多さにびっくりしました。無知だと損しますね。
怖い複利の力をすごい複利に変えて自分の資産を増やそう!
ローン返済の例えで「複利の怖さ」または重要性をおわかりいただけたと思います。
ではその「怖い複利の効果」を「すごい複利の効果」に変えてみませんか?
言い方を変えるだけで凄く頼もしい効果のような気がします。
複利は使い方によってお金が増えるし減りもする。では何すれば複利の効果を発揮できるか?
それは長期で見たインデックス投資です。ではアメリカを代表する投資信託
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)モデルに長期積立をシュミレーションしましょう。
その前にS&P500の平均リターンと内容を簡単に解説します。
S&P500ってなに?
S&P 500は、米国の代表的な株価指数の1つです。以下が主な特徴です:
- ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している約500社の大型株で構成されています。
- 米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国市場全体の動向を反映する指標として広く用いられています。
- 投資家にとっては、S&P 500に連動する投資信託(インデックスファンド)を通じて、米国の株式市場全体に幅広く投資することができます。
- リターン:
S&P 500の長期的な平均リターンは以下の通りです:
- 長期平均リターン:約10.7%(1957年の指数開始以来)
- 過去10年間(2013年から2022年)の平均年間リターン:約10.2%
ただし、これらは平均値であり、実際のリターンは年によって大きく変動します。例えば、2022年は-18.1%のマイナスリターンでしたが、2021年は+28.7%のプラスリターンでした。長期的な視点で見ることが重要です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1万円を20年積立したら
毎月1万円✖️12✖️20=240万円(元本)240万ー759万3688円=519万3688円(複利金)
519万3688円の複利効果
元本(毎月1万積立)を20年積立したら利回り(複利)が519万3688円
毎月1万円銀行に預けてもほぼ変わりませんが、リスクを背負ってS&P500に投資すれば
元本入れたら3倍の金額になります。お金は寝かせないで働かせた方が良いです。
ですがS&Pは平均約10%のリターンを出すと伝えましたが、去年は20%上昇したけど今年はー10%かもしれません。
株価は上がったり下がったりを繰り返しながら基本上昇していきます。
複利の基本
複利の基本は、利息が元本に組み込まれることで、次の期間の利息計算の基礎が増えるという点にあります。
例えば、元本が100万円で年利3%の場合、1年後には103万円になります。次の年には、この103万円に対して3%の利息がつくため、106.09万円になります。
短い期間ですとあまり金額の効果が見えませんが、長期ですと複利で元本の倍になります。(上の図参照)
このように、時間が経つごとに利息が利息を生むのです。
毎月いくら積み立てたら良いか?
毎月の積立額の金額は一般的には「収入の2割」を目安に、積立していくと無理があまりなくできるかもしれません。
メルカリや動画編集など、副業で得た収入だけ積み立てるのも無理なく積立できますし、収入もアップするのでとても良いですね。
長期投資の重要性
複利の効果を最大限に引き出すためには、長期的な視点が不可欠です。
短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な目標を持って投資を続けることが重要です。時間を味方につけることで、複利の効果は最大化されます。
複利を活用した投資家、ウォーレン・バフェット
ウォーレン・バフェットは、「インデックス投資は我慢ができなかった人が我慢ができる人へお金が流れる装置だ」と言っています。
辛抱強く周りに誰もいなくなっても、貴方は相場に居続けてください。
バフェットは若い頃から投資を始め、長期にわたって資産を増やし続けました。彼の成功の鍵は、時間をかけて資産を増やすことにありました。
アンシュタインも「複利は人類が産んだ最大の発明」といっています。
長期投資と短期トレーダーの違い
スポーツで言うなら長期投資はマラソン、短期トレーダー100m走者です。
短距離トレーダーの方から「先週だけで50万円も受けてるんだ」と言われても気にしないでください。
マラソン選手が短距離走の方に「100m10秒切ったんだ!」と言われても「すごいね!」で特に羨ましいとは思いません。
自分のやっている事を良く自分自身が認識してください。
ドルコスト平均法で毎月積立
ドルコスト平均法は、定期的に一定額を投資する方法で、複利の効果を利用するための一つの手法です。
この方法では、市場の変動に関係なく一定額を投資し続けることで、長期的に見て安定したリターンを得ることができます。
結論
複利の効果は、時間をかけて資産を増やすための強力なツールです。
ですが、「では、毎月積みてたしていれば楽にお金持ちになれる」そうでもありません。
毎月長い年月を積み立てるのは大変難しいですし、大暴落もあれば日々の下落もあり忍耐力と継続する力が必要です。
10年積み立てた頃に子供の教育資金や収入の減少、車やマイホームへの資金、急な出費など生きていると途中でさまざまな人生イベントがあります。
この効果を最大限に活用するためには何度も言いますが「忍耐力と継続力」です。
長期的な視点を持ち、複利の力を信じて投資を続けることが、経済的な成功への道を開く鍵となります。
10年、20年と雨風に負けず淡々と積み立ててお金の心配を少しでも無くしていきましょう!
以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。
このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています。
では次の記事でお会いしましょう!
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