NISA貧乏という言葉に違和感。自己判断の投資なのに、なぜNISAが悪いことになるのか

お金を育てる|投資・資産運用の基本

最近、「NISA貧乏」という言葉をよく見かけるようになりました。

毎回この言葉を聞くと少し「ん?」って思います。
投資は自己判断、自分で考えて判断して行うものだからです。

積立額を決めるのも自分。
どの商品を買うのかを決めるのも自分。
生活費とのバランスを考えるのも、最終的には自分自身です。

それなのに、家計が苦しくなった話になると、いつの間にか「NISAが悪い」「NISAで貧乏になった」といった印象で語られることがあります。

もちろん、無理な積立で生活が苦しくなる人はいるでしょう。
ですが、それは本当にNISAそのものの問題なのでしょうか。

この記事では、「NISA貧乏」という言葉に感じる違和感について、できるだけ冷静に整理してみたいと思います。
そして、なぜメディアはNISAを悪者のように見せやすいのか、反対に不要な民間保険の問題はなぜあまり強く語られないのかについても考えてみます。

そもそも「NISA貧乏」とは何なのか

まず最初に整理しておきたいのは、「NISA貧乏」という言葉の意味です。

この言葉は、NISAを使ったから自動的に貧乏になる、という意味ではありません。

実際には、

  • 生活費に余裕がないのに無理に積立をする
  • 生活防衛資金を持たずに投資へ回してしまう
  • 非課税枠を埋めること自体が目的になってしまう
  • SNSや周囲に影響されて身の丈以上の額を投資する

こういった状態をまとめて、わかりやすく強い言葉で表現したものだと思います。

つまり、本当の問題はNISAという制度そのものではなく、使い方のほうにあります。

著者
著者

そりゃ、生活費を削ってでも投資しますよ。NISAなら利益は非課税ですし、メディアだってインフレや年金改悪を報じて老後不安を煽るじゃないですか。

私はインスタントラーメン🍜を食べてでも投資してますけどね

まもる
まもる

著者は投資好きだもんね!その気持ちはよくわかります。

将来不安があるからこそ、多少我慢してでも投資に回したいんですよね。ただ、インスタントラーメンでしのぐほど生活を削ってしまうと、NISAで増やす安心より、今の暮らしの苦しさのほうが大きくなる心配もあります

お金貯まる前に病気になっちゃー意味ないよ

将来のために投資をする気持ちも大切ですし、今の生活を守ることも同じくらい大切です。NISAそのものが悪いのではなく、自分の暮らしに合った無理のない続け方を考えることが大事なのだと思います。

自己判断の投資なのに、なぜNISAが悪いことになるのか

ここに、多くの人が感じる違和感があります。

投資はあくまで自己判断です。
誰かに強制されているわけではありませんし、「自分で投資したんじゃん😳?」と言われそうです。
積立額も、商品選びも、家計との兼ね合いも、本来は自分で決めるものです。

それなのに、結果が悪かったときだけ

国の陰謀なんかこれ?全然儲からねーじゃん💢

NISAがいい制度みたいに言うから始めたのに、こんなに損して生活が苦しくなるなら、最初からやらなければこのストレスなかったんじゃね?

こんな風に「NISAが悪い」という話になりやすい。

NISAは、税金がかからないというメリットを持つ「非課税の器」にすぎません。
その器の中で何をどれだけ買うかは、利用する側の判断です。

たとえるなら、包丁そのものが悪いのではなく、使い方を間違えれば危ないのと似ています。
便利な道具でも、使い方を誤れば問題が起きる。
だからといって、道具自体が悪者になるわけではありません。

メディアがNISAを悪者のように見せやすい理由

では、なぜこうした言葉が広がりやすいのでしょうか。

一番大きいのは、見出しとして強いからだと思います。

たとえば、

「家計管理を無視した無理な積立で生活が苦しくなった」

という見出しより、

コメンテーター
コメンテーター

NISA貧乏が大量発生中!

のほうがずっと短く、強く、目を引き記事をよみたくなります。

本当の原因は、家計管理不足、生活防衛資金の不足、焦り、知識不足など、いくつもの要素が重なっていることが多いはずです。
ですが、それを丁寧に全部書くと長くなります。

そこでメディアは、制度名を主語にして話を単純化します。
すると読者には、「NISAそのものに問題があるのでは」といった印象が残りやすくなります。

さらに、NISAは国が後押ししている制度なので、話題にもなりやすいです。
「国が勧めた制度なのに苦しくなった」という構図は、記事として注目を集めやすいからです。

著者
著者

これ、結局は見出しの作り方なんすよね。「家計管理を間違えた話」だと地味で見る気無くすけど、「NISA貧乏」なら一発で目を引くじゃないですか。制度を悪者っぽくしたほうが、読まれやすいんだと思います。

まもる
まもる

たしかに、原因を丁寧に分けて説明するより、制度名を主語にしたほうが話はわかりやすくなりますよね。ただ、そのぶん本来の問題である家計管理や積立額の無理が見えにくくなる面もあると思います。

正直、家計管理の話は、正直ちっとも面白くありません。毎月の収支を見て、生活防衛資金を考え、無理のない積立額を決める作業は地味で、人から家計管理をやれ!と言われたら

太丸
太丸

んなもん、意味あるんか?一発で儲かる事ならやってやんよ!?

「短い期間で多く儲ける」そう聞くと、やっぱり魅力を感じる人は多いと思います。

ですが、それは本来の投資というより、どちらかといえば宝くじやギャンブルに近い発想です。NISA貧乏という言葉も、結局はこの「早く増やしたい」「一気に安心したい」という気持ちの延長線上にあるのかもしれません。

生活費を切り詰めてでも投資をする。欲しい物も我慢する。娯楽にお金を使うなんてもってのほか。そんなふうに、老後やお金の不安を少しでも解消したい気持ちから、自分の余力を超えた投資をしてしまうのかもしれません。

本当に悪いのはNISAではなく「家計無視の投資」

私は、「NISA貧乏」という言葉の本質は、制度批判ではなく、家計を無視した投資への警告だと思っています。

問題なのは、

  • 毎月の生活費が足りないのに理想の積立額を設定してしまう
  • 急な出費に備えるお金を持たずに投資すること
  • 相場が下がったときの不安に耐えられない額を入れてしまうこと
  • 他人の成功体験をそのまま真似してしまうこと

こうした行動です。

これはNISAに限った話ではありません。
食費や家賃でも同じことをすれば、やはり家計は苦しくなります。

つまり、悪いのはNISAではなく、無理なお金の配分です。
正確に言うなら、「NISA貧乏」ではなく「家計無視の投資で苦しくなる」という話なのです。

著者
著者

投資よりまずは家計管理。

そんなこと、うっすら気づいてはいたけれど、結局できなかったんですよね。

100万円あれば、そのまま全額を個別株に突っ込んでいました。

そりゃ、いつか相場の下落に耐えきれなくなって、お金に困るようにもなるよな……と思います。

まもる
まもる

結構だらしない著者が、どうして家計管理ができるようになったの?

著者
著者

本気でやろうと思ったから

家計管理ができるようになった理由は、特別な才能があったからではなく、「このままではまずい」と本気で思ったからです。知識より先に必要だったのは、やり方よりも覚悟だったのかもしれません。

それなら、「民間保険貧乏」と言う言葉があってもおかしくないのでは?

ここで気になるのが、昔から日本に根付いている「民間保険貧乏」です。不要な民間保険が家計からお金を吸い上げ続けたことが、30年にわたるデフレの中で消費や投資の力を弱め、日本の成長を止める一因になっていたのかもしれません。

著者
著者

正直、NISA貧乏より前から「保険貧乏」はあったと思うんすよね。投資は損が出るとすぐ騒がれるけど、保険は毎月じわじわ引かれるから見えにくいじゃないですか。しかも「安心のため」と言われると、なかなか疑えないんすよね。

まもる
まもる

毎月2万円の保険料も、もし年7%で10年運用できたら、ざっくり350万円近い資産になる計算です。

誤解がないように言うと、自動車保険、火災保険、小さなお子様がいる場合には、掛け捨ての生命保険は必要です

⬇️詳しくはこの記事で無駄な保険の見直しをしてみましょうね!

不要な民間保険は解約しよう

無理な投資が家計を苦しくするなら、不要な保険も同じように家計を圧迫します。
むしろ保険のほうが、毎月固定でじわじわと家計を弱らせることも少なくありません。

それなのに、「保険貧乏」という言葉は、NISA貧乏ほど強く広がっていない印象があります。

その理由のひとつは、保険は問題が見えにくいからです。

投資は、含み損が出たり、家計が急に苦しくなったりすると目に見えやすいです。
一方、保険は毎月数千円から数万円を当たり前のように払い続けるため、ダメージが見えにくい傾向があります。

しかも保険には「安心のため」という言葉があります。
この言葉があるだけで、多くの人は見直しをためらいやすくなります。

結果として、本当は必要性の低い保障に何年もお金を払い続けても、それが大きな問題として扱われにくいのです。

家計を守るうえで大事なのは、制度ではなく使い方

結局のところ、大事なのはNISAをやるかやらないかではありません。

大事なのは、自分の家計に合っているかどうかです。

たとえば、

  • 生活費とは別に、急な出費へ備えるお金があるか
  • 毎月の積立額が無理のない範囲に収まっているか
  • 相場が下がっても慌てずに続けられる金額か
  • 保険も投資も「なんとなく」で続けていないか

こうした点を見直すことのほうが、よほど大切です。

制度はあくまで道具です。
使い方が合っていれば助けになりますし、無理をすれば苦しくなります。
その責任まで制度そのものにかぶせてしまうのは、少し違うのではないでしょうか。

著者
著者

結局そこなんすよね。NISAをやるかやらないかより、自分の家計でちゃんと続けられるかのほうが大事じゃないですか。急な出費に備えるお金もないのに無理して積み立てたら、そりゃ制度じゃなくて使い方の問題になりますよね。

まもる
まもる

自分の支出と収入を把握する(家計管理)→生活防衛資金の確保(固定費の半年分)ができてから初めてNISAで投資をするのが正解かもしれませんね!

NISAが悪いのではなく、準備が整わないまま始めると苦しくなりやすい。まずは家計を把握し、急な出費に備える土台を作る。

冷蔵庫が壊れたら貯蓄がなくて、NISAを売却する。これでは投資の意味がありません。

そのうえで無理のない範囲で投資を続けることが、安心して資産形成をするための近道なのだと思います。

まとめ

「NISA貧乏」という言葉には、インパクトはありますが、少し雑さがあると思います。

NISAで積み立てをしているから貧乏になったかのように聞こえますが、実際にはそういう話ではありません。

家計を苦しくしている原因は、NISAそのものではなく、身の丈を超えた投資や家計を無視した資金配分であることが多いからです。

そして同じ基準で考えるなら、不要な民間保険もまた、家計をじわじわ痛める要因になり得ます。

本当に見るべきなのは、制度の名前ではありません。
自分のお金の使い方が、今の生活に合っているかどうかです。

NISAが悪いのではなく、無理な使い方が悪い。
私は、「NISA貧乏」という言葉を見かけるたびに、そう考えています。

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