みさなんこんにちは!ファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。
親が介護が必要になりそうならまずはどこに相談が良いですか?
親の介護。多くの人にとって、避けては通れない人生の大きな転換点です。かつて私たちを育ててくれた親が、今度は私たちの手助けを必要とする時が来ます。
そこで多くの方が問題を抱えてしまいます。それは「兄弟のうち誰が面倒を見るのか?」
この瞬間、私たちは家族の絆の深さと、人生の循環を痛感することでしょう。しかし、介護は愛情だけでは乗り越えられない現実的な課題も多く含んでいます。
時間、労力、そして避けては通れない経済的負担。これらの要素が複雑に絡み合い、時に家族関係にストレスをもたらすこともあります。「親の介護で家族からお金をもらうのは普通なの?」「介護にかかる費用はどのくらい?」「利用できる補助金はあるの?」こういった疑問が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、親の介護にまつわる金銭的な側面に焦点を当て、家族間での話し合いのポイントや利用可能な補助金について詳しく解説していきます。介護は確かに大変ですが、正しい知識と準備があれば、より良い形で乗り越えられるはずです。一緒に、愛する家族のための最善の方法を探っていきましょう。
親の介護を甘く見ない!経済的にもメンタル的にもすごくキツくなる。1人で抱えようとしないで家族や施設の方などのサポートを積極的におねがいしよう!
施設サービス開始までの流れ
⇩申請からサービス開始までのざっくりとした流れはこんな感じ⇩
65歳以上の方でしたら介護保険証を持って自治体(役所)に行って職員とし話申請を出す
お医者さんからの意見書が出る
自治体の職員、もしくわ地域のケアマネージャーが自宅を訪問してくる
介護される家族や要介護者に症状や現状のことなどを質問、審査(質問形式)される
その情報を元に一次審査(医者と調査員)通過後に2次審査(医者、調査員、施設の方など)
その要介護者の支援度(1〜2)または介護度(1〜5)を家族や要介護者に伝える
ケアマネージャーや有識者と最適な施設を一緒に検討する
施設が決まったら週何回やどのようなリハビリやサービスかを決める
施設のどのようなサービスや日にちなどが決まったらサービス開始!家族もプロに任せて安心
施設の方は介護のプロ!経験を元に色々な提案をしてくれます
要支援くらいの方は最初はデイ・サービスと言って日帰りで帰って来れるサービスから慣れていくのがお薦めだね!
どのようなサービスがあるのか
施設は条件などによって入れる施設など決まっている場合があります。詳しいことはケアマネージャや有識者の方に教えてもらえます
施設の種類 | 特徴 | 対象者 |
---|---|---|
特別養護老人ホーム | 24時間体制で介護サービスを提供。 | 要介護3以上の方 |
介護付き有料老人ホーム | 食事、入浴、排せつなどの日常生活支援と介護サービスを提供。 | 要介護の方 |
住宅型有料老人ホーム | 生活支援サービスを提供。介護サービスは外部契約。 | 自立または要介護の方 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 安否確認や生活相談のサービスが付いた賃貸住宅。介護サービスは外部利用が可能。 | 自立または要介護の方 |
グループホーム | 認知症の方を対象とした小規模な共同生活の場。 | 認知症の方 |
デイサービス(通所介護) | 日帰りで施設に通い、入浴、食事、レクリエーションなどのサービスを受ける。 | 自立または要介護の方 |
デイケア(通所リハビリ) | 医療機関や介護老人保健施設でリハビリテーションを中心としたサービスを提供。 | 要介護の方 |
小規模多機能型居宅介護 | 「通い」を中心に「訪問」や「泊まり」を組み合わせたサービス。 | 自立または要介護の方 |
看護小規模多機能型居宅介護 | 小規模多機能型居宅介護に訪問看護を組み合わせたサービス。 | 自立または要介護の方 |
施設の利用料は地域や施設のサービスによって大きく金額が変わります。支援、介護レベルの支給金額や家族の資産状況で無理のない金額設定を教えてもらいましょう
この表を参考に、各施設の特徴や対象者を比較し、最適なプランを選ぶ際の参考にしてください。
親が介護が必要になりそうならまずはどこに相談が良いですか?
まずは市町村の自治体にお電話してください。まずそこに電話すれば必要書類などを次の手順を説明してくれます。
これらの窓口は、介護が必要になった初期段階で相談するのに適しています。専門家から適切なアドバイスや情報を得ることで、今後の介護の方向性を決める手助けになります。
また、医療機関にかかっている場合は、病院の相談窓口も有効な選択肢となります。医療ソーシャルワーカーなどの専門家から、医療面も考慮した介護サービスの提案を受けられる可能性があります。
まずはこれらの窓口に相談し、状況に応じた適切なサポートや次のステップについてのアドバイスを受けることをおすすめします。
デイサービスの利用はまず病院の担当医や市町村の自治体に相談でき、そこから親の介護の手順申請を教えてもらえます
家族からお金をもらう際の話し合いのポイント
親の介護で家族からお金をもらうことは、一般的に普通であると言えます。介護には多大な時間、労力、そして経済的負担がかかるため、介護を担当する子供が報酬を受け取ることは妥当です。
家族間で介護費用について話し合う際は、以下のポイントを押さえることが重要です:
- 介護に要する時間や労力を具体的に説明する
介護にかかる実際の負担を家族に理解してもらうことが大切です。 - 親の経済状況を把握・管理する
親の年金や預貯金の状況を確認し、介護費用の捻出方法を検討します。 - 兄弟間の役割分担を整理する
経済的支援や生活介助など、具体的な役割分担を決めます。 - オープンなコミュニケーションを心がける
特に親から直接お金をもらう場合は、その事実を兄弟に開示し、透明性を保つことが重要です。 - 介護者用銀行口座を作りその資金で家族で必要経費を使うようにする(金額の記入は必ず詳細まで)
申請でもらえる補助金
介護を行う人向けに、国や自治体が提供している補助制度があります:
- 介護保険の住宅改修費
介護のために必要な住宅改修の費用を補助します。車椅子に対応したスロープや手すりなど - 介護休業給付金
介護のために休業する場合に受けられる給付金です。 - 家族介護慰労金
要介護4または5の高齢者を在宅で介護している家族に支給される慰労金です。
要支援から要介護までの支給限度額
介護申請が通った方の支給金額です。サポートしてくれる施設の方は金額ではなく「ポイント」と家族に伝えることもあります。あまりお金の事を触れたくないデリケートな部分かもしれないのでポイントと伝えることもあります。
要支援から要介護までの支給限度額(介護保険サービスの利用限度額)を表にまとめました。これらの金額は、1ヶ月あたりの上限額を示しています。
要介護度 | 支給限度額(月額) |
---|---|
要支援1 | 50,320円 |
要支援2 | 105,310円 |
要介護1 | 166,920円 |
要介護2 | 196,160円 |
要介護3 | 269,310円 |
要介護4 | 308,060円 |
要介護5 | 360,650円 |
注意点:自治体や施設の方が介護者の様子(面談)をします。その際によくあるのが、足腰が弱って1人ではトイレも困難なのに、「わしはトイレくだい1人でいけるわい!」と意地やプライドを出さないようにしましょう!自治体の方も施設の方も介護者と会うのは初めてです。裏の心までは組み込んでくれません。自宅に来てくれた面談者には正直に現状を伝えましょう!
とにかく、正確な情報を伝えてください!面談の日は足腰や体調が良くて動けても普段は困難でしたらその実態を素直に伝えましょう!申請が受からない場合もあるかもしれません
この表から、要介護度が上がるにつれて支給限度額も増加していることがわかります。これは、介護の必要性が高まるにつれて、より多くのサービスや支援が必要になることを反映しています。
訪問型サービスの場合
訪問介護
ホームヘルパーが自宅を訪問し、身体介護や生活援助を行います。
訪問看護
看護師が定期的に訪問し、医療的ケアを提供します。
訪問入浴
専用の浴槽を持参し、自宅で入浴介助を行います。
訪問リハビリテーション
理学療法士などが自宅を訪問し、リハビリを行います。
居宅療養管理指導
医師、歯科医師、薬剤師などが訪問し、療養上の管理や指導を行います。
通所介護(デイサービス)
日帰りで施設に通い、入浴、食事、レクリエーションなどのサービスを受けます。
通所リハビリテーション(デイケア)
医療機関や介護老人保健施設で、リハビリテーションを中心としたサービスを受けます。
短期入所型サービス
短期入所生活介護(ショートステイ)
複合型サービス
小規模多機能型居宅介護
「通い」を中心に、「訪問」や「泊まり」を組み合わせたサービスです。
看護小規模多機能型居宅介護
その他のサービス
- 福祉用具の貸与や購入費の支給
- 住宅改修費の支給
これらのサービスを適切に組み合わせることで、要介護者の状態や家族の状況に応じた在宅介護を行うことができます。サービスの利用には介護保険の申請が必要で、ケアマネジャーと相談しながら適切なサービスを選択することが重要です。
自宅で家族とヘルパーさんで介護をするシステムもあります。ご自宅で介護なさる家族も訪問してくれたヘルパーさんや施設の方の邪魔にならないようにお手伝いできるように教えてもらおうね!邪魔はしてはダメだけど人任せすぎてもダメだよ!
親からお金をもらうケース
自治体から支給金では、施設のサービスなので足りない場合があります。親に余裕資金がない時は。家族で話し合い皆で均等または事情によって金額を振り分けて援助する必要がある場合があります
ですが親本人から介護の報酬としてお金をもらうケースも多く存在します。これは親の感謝の気持ちとして定期的に渡されることがあります。ただし、金額は家庭状況や親の経済状況によって異なります。
また、介護される本人が銀行など現金や振込などできない場合は、介護費用専用の銀行口座を用意してそこから介護にかかる経費を使っていきます。
例えば、親の介護のために自分の財布から持ち出した経費は後日、領収書やレシートをもとに的確な金額を提示するようにしましょう
例えば3兄弟で1人だけが介護役、あとの2人は知らんぷりまたは結局手伝いもあまりしない、お金もださい。これでは後々揉め事になることは当たり前だね。
介護に要する時間や労力を具体的に説明する
介護に要する具体的な時間や労力を家族間で共有します。これにより、金銭的な補償の必要性や妥当性を判断する基準になります。
介護をしたことがない人は実際の大変さが分からず、育ててもらった親からお金を貰おうとするのはどうなのか?などと言われることもあります。
しかし実際のところ、休日に親の介護のため遠方から実家に来る費用や、その交通費や細かい経費、介護で何度も呼ばれたり、認知症が進行していると暴言を吐かれたり、介助をしようにも抵抗されることもあったりと負担は想像を絶するものです。
慣れた親の介護だからこそ親身になり他人より大変な場合もあります。親の介護でお金を貰うとは言いにくいのはよく分かりますが、それでは途中で投げ出してしまったりやらない理由を探したりしてしまうかもしれましん
したがって現状で負担が集中しているのであれば、自分がどれだけの時間を介護に割かなければならないか、主にどんなことで精神的にまいってしまうのかを具体的に伝えましょう。
そのための費用を介護するみなさんで話し合って決めるべきです。
私は親のためにこれだけやっている!ではなく、介護するために費やしたお金や時間、これは得意とかこれは苦手など意見の交換の目的で詳細まで話し合おう!特に「時間、お金、労力」この3つは重要課題!
介護費用の現実
2021年度の調査によると、介護の初期費用は平均約234万円、毎月の費用は平均15.8万円かかるとされています。また、介護期間は平均で約15年に及ぶことがあります。
このような高額な費用を考慮すると、介護を担当する子供が経済的支援を受けることは決して不自然なことではありません。重要なのは、家族間で十分な話し合いを行い、公平で透明性のある取り決めを行うことです。
親の介護は身体的、精神的、経済的に大きな負担を伴うものです。家族全員で協力し、利用可能な公的支援も活用しながら、最適な介護環境を整えることが大切です。
要介護の方の年金額や資産額、年齢などを考慮して施設にかかる金額を算出しよう!それにはまず、施設にかかる費用と年金などの収入と家族の資産などを念入りに計算してね。普段から家計管理をやっていれば安心だね
参考記事:誰でもできる家計管理⇦まずは自分からしっかりとした支出と収入を把握しよう
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参考記事:自分のお金は自分で守ろう⇦人の弱みに漬け込む詐欺師などから自分のお金を守ろう
親を家で介護する場合は
親を家で介護する場合には、まず以下のような窓口やサービスに相談することが推奨されます。
家で介護できる状態でも、デイ・サービス(日帰り)は週1日でも利用するようにしましょう。それは施設を利用することに介護について質問やまた体調が急変して家での介護が困難になった場合には、相談できる窓口があるためその後の段取りがスムーズになりやすいです
急には施設は利用できませんデイ・サービスの利用は絶対に必要!今はまだ施設のお世話にならなくても平気と思っても、老人は体調が急変する場合があります。その場合施設を少しでも利用していれば相談もでき、介護者も安心します。
これらの窓口を利用することで、親の介護に関する適切な情報やサポートを得ることができ、スムーズに介護を始めるための準備が整います。介護は身体的、精神的、そして経済的にも負担が大きいため、専門家の助けを借りながら進めることが重要です。
結果とまとめ
親の介護に向けての心構え:愛情と現実のバランスを保つ
親の介護は、多くの人生の中で避けては通れない重要な局面です。この時期を乗り越えるためには、適切な心構えと準備が不可欠です。以下に、親の介護に臨む際の重要なポイントをまとめました。
現実を受け入れる勇気を持つ
親の老いや病気を認めることは辛いものですが、現実を直視することが適切な介護の第一歩です。早い段階で状況を把握し、必要な準備を始めることが大切です。
家族との協力体制を築く
介護は一人で抱え込むものではありません。家族間でオープンなコミュニケーションを取り、役割分担を明確にしましょう。互いの状況を理解し、協力し合うことで、より良い介護環境を作ることができます。
専門家のサポートを積極的に活用する
ケアマネージャーや医療専門家など、介護のプロフェッショナルの助言を積極的に求めましょう。彼らの知識と経験は、適切な介護計画の立案や実行に大きく役立ちます。
介護者自身の健康管理を忘れない
介護に没頭するあまり、自分自身の健康を疎かにしてはいけません。介護者が健康であることが、良質な介護を継続する上で不可欠です。定期的な休息や趣味の時間を確保することも重要です。
経済的な準備と計画を立てる
介護には予想以上の費用がかかることがあります。早い段階で経済的な準備を始め、利用可能な公的支援や保険サービスについても調べておきましょう。
柔軟性を持つ
介護の状況は日々変化します。固定観念にとらわれず、状況に応じて柔軟に対応する姿勢が大切です。必要に応じて計画を見直し、新しい解決策を探る柔軟性を持ちましょう。
親との関係性を大切にする
介護は単なる義務ではありません。親との関係性を見つめ直し、感謝と愛情を伝える機会でもあります。共に過ごす時間を大切にし、思い出を作ることも忘れないでください。
将来を見据える
親の介護は、自分自身の老後について考える機会にもなります。この経験を通じて、自分の将来の介護についても考え、準備を始めることができます。親の介護は確かに大変な挑戦ですが、適切な心構えと準備があれば、この時期を意義深いものにすることができます。
愛情を持ちつつ、現実的な対応をすることで、親にとっても介護者にとっても最善の結果をもたらすことができるでしょう。介護の道のりは長く険しいかもしれませんが、一歩一歩着実に進んでいくことが大切です。
以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。
母が要介護3になり、今著者のまもるは親の介護をしております。三兄弟ですが、父親と私だけで介護をしていますが大変です。介護に協力してくれる人数は多ければそれだけ不安が少なくなります。ぜひ、意地にならずに家族全員で助け合ってください。
このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています。
では次の記事でお会いしましょう!
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