4つの口座で実現する、シンプルで効果的な家計管理法

家計管理
まもる
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みさなんこんにちは!ファイナンシャルプランニング技能士(FP)のまもるです。

4つの口座で実現する、シンプルで効果的な家計管理法

今回は4つの口座で、入金(給与など)や出金など家計管理をしやすく、かつお金の見える化をしよう!というテーマで解説していきたいと思います

みなさん、こんなことで困ったことはありませんか?毎月の給料日が来るたびに、家計のやりくりに頭を悩ませたり、気がつけばいつの間にか出費がかさんでいたり。

給料日前の銀行残高を見ると、「あれ?もうちょいあるはずなんだけどなあ・・・」と毎月の出費にはがっくりしてしまうものです

特に、家族が増えると支出も増え、どこにお金が消えてしまったのか分からなくなることも多いですよね。また、夫婦でお金の使い方に対する意見が食い違い、ストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。そんな時、家計の状況が一目でわかる仕組みがあれば、どれだけ気持ちが楽になるでしょうか。

そこで今回は、家計管理をもっとシンプルに、そして効果的に行うための「4つの口座システム」についてお話ししたいと思います。この方法を取り入れることで、入金や出金の流れが明確になり、お金の見える化が実現します。そうすることで、無駄な支出を抑え、将来に向けた貯蓄も計画的に進められるようになります。

4つの口座で実現する、シンプルで効果的な家計管理法

例えば、山田家の場合を見てみましょう。先月、夫の太郎さんは残業を重ね、通常より5万円多い給与を得ました。一方、妻の花子さんは食費を抑え、家計のやりくりに奮闘し、例月より3万円の支出削減に成功しました。しかし、彼らの努力は単一の銀行口座では数字として見えづらくなってしまいました。

妻

僕は頑張って残業したのに、口座の残高があまり増えていないような…

夫

私も節約に励んだのに、その成果が見えないわ…

頑張って収入や節約の努力をしても、数字として明確に現れないとモチベーションの低下につながりかねません

これでは、「よし!お互いに来月も頑張って貯蓄を増やそう」と良い目標が思いつかなくなります。

ではどうすればお互いの成果を数字で分かりやすくできるでしょうか?

収入や支出など、目的によって口座を分ければお金の見える化ができる!です

家計管理は多くの家庭にとって悩みの種ですが、実は適切な口座の使い分けによって、驚くほど簡単に管理できるようになります。本記事では、4つの口座を活用した家計管理法をご紹介します。

この方法を実践することで、家庭の財務状況が一目瞭然となり、将来の計画も立てやすくなります。

なぜ4つの口座なのか?
  1. 出金用口座:家賃や日用品、食費など毎月の固定費
  2. 入金(給与)口座:収入の把握。給与や副業などの収入
  3. 貯蓄口座:将来の目標。主に老後の蓄えのための証券口座や銀行口座
  4. 緊急用口座:不測の事態への備え、引越し、家電の交換

⇩①〜④の固定費や緊急口座(不定期な変動費)など詳しく解説しています。⇩

参考記事:誰でもできる家計管理⇦詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください

これら4つの口座を使い分けることで、お金の流れが明確になり、無駄な支出を抑えつつ、効率的な貯蓄が可能になります。また、家族全員がこの仕組みを理解することで、家計に対する意識が高まり、より健全な金銭感覚を養うことができます。

以下、各口座の役割と活用法について詳しく解説していきます。この方法を実践すれば、あなたの家計はより透明で管理しやすいものになるでしょう。

給料などで入ってくる口座、家賃など支払う口座。まずはこれだけでも分けて、お金の管理をすると、支出と出費の金額がわかる家計管理がしやすくなるね

1. 入金用の口座

この口座は主に給与や報酬を受け取るために使用します。

  • 給与や各種収入を受け取ります。
  • 他の口座への振り分けの起点となります。
  • 通常、メインバンクの普通預金口座を使用します。

2. 貯蓄用の口座

将来の目標や大きな出費に備えるための口座です。

  • 給与受取後、すぐに一定額を移動させる「先取り貯金」を実践します
  • 住宅購入、子どもの教育資金、老後資金などの長期的な目標のために使用します。
  • 定期預金など、簡単に引き出せない口座を選ぶと効果的です
  • 目標額を設定し、計画的に貯蓄を進めましょう
3. 生活費用の口座

日々の支出を管理するための口座です。

  • 家賃、光熱費、食費など、日常的な支出に使用します
  • 共働き夫婦の場合、共通口座として使用すると便利です
  • 家計簿アプリと連携させて、支出を管理しやすくします
  • 入出金手数料が無料の口座を選ぶことをおすすめします
4. 緊急予備資金用の口座

突発的な出費に備えるための口座です。

  • 知人の結婚ご祝儀代や、冠婚葬祭や急なその他の予期せぬ支出に対応します
  • 急な家電の故障や新たな購入、突然の怪我や病気による医療費など
  • 定期的に一定額を積み立てていきます。

4の予備費、特にこれが大事!急な冷蔵庫の故障、親戚の訃報などすぐに用意しないといけないお金を毎月の口座から引き出してしまうと、予定が大幅に狂ってしまって、うまくいっていた家計管理もまた1からやり直しになってしまうかね!

効果的な使い分け方
  1. 給与が入金用口座に入ったら、すぐに貯蓄用と生活費用の口座に振り分けます。
  2. 生活費用口座の残高を常に把握し、予算内で生活するよう心がけます。
  3. 貯蓄用口座は原則として手を付けず、目標達成まで継続して積み立てます。
  4. 緊急予備資金用口座は、真に必要な場合にのみ使用します。

この方法を実践することで、支出の管理が容易になり、計画的な貯蓄が可能になります。また、共働き夫婦の場合は、生活費用口座を共通口座として使用することで、家計の透明性が高まり、夫婦で協力して家計管理を行うことができます

また、夫の口座からは月の固定費(家賃、住宅ローン、光熱費)として妻の口座では変動費(食費、日用品、衣服、ガゾリン代)など分けても良いです。

注意:基本家計を節約することはとても良い事とは思いますが、少々の電気代やガス代、水道などの節約はお薦めしません。それは、毎日節約を頑張っても大した成果がない!からです。

家は家族の安らぎの場所です。暑いのに電気代がかかるからといって我慢したり、水道やガス代がかかるからといってお風呂の回数を減らす事はお薦めしません。

各家電の1時間あたりの電力料金を正確に計算するには、その家電の消費電力と電気料金単価を知る必要があります。一般的な計算方法と、いくつかの家電の電気代の目安をご紹介します。

電気代の目安、計算方法

1時間あたりの電気代は以下の式で計算できます:消費電力(kW) × 1時間 × 電気料金単価(円/kWh)ここで、消費電力はワット(W)で表されることが多いので、1000で割ってキロワット(kW)に変換する必要があります

電気料金単価

電気料金単価は地域や電力会社によって異なりますが、一般的に1kWhあたり20円から40円程度です。例えば、東京電力エナジーパートナーの場合、1kWhあたり36円40銭となっています

家電別の電気代の目安

以下に、いくつかの一般的な家電の1時間あたりの電気代の目安を示します。ただし、これらは概算であり、実際の使用状況や機器の効率によって変動する可能性があります。エアコン(10畳用)

  • 冷房時(設定温度28°C):約14.5円/時間(はじめの1時間)
  • 冷房時(設定温度28°C):約8.3円/時間(次の1時間)

冷蔵庫

  • 約2~5円/時間(24時間稼働の場合、1日あたり48~120円)

テレビ(32インチ液晶)

  • 約1~2円/時間

電子レンジ(500W)

  • 約13~15円/時間(実際の使用時間は短いため、1回の使用で1~2円程度)

洗濯機

  • 約5~10円/回(1回の洗濯にかかる時間で計算)

これらの数値は目安であり、実際の電気代は使用状況、製品の効率、電気料金プランによって変わることに注意してください。

家電使用条件電気代(約)
エアコン(10畳用)冷房時(設定温度28°C、はじめの1時間)14.5円/時間
エアコン(10畳用)冷房時(設定温度28°C、次の1時間)8.3円/時間
冷蔵庫24時間稼働2~5円/時間
テレビ(32インチ液晶)通常視聴時1~2円/時間
電子レンジ(500W)使用時13~15円/時間
洗濯機1回の洗濯5~10円/回
まもるブログ調べ。参考程度に

電気代がかかるエアコンですら、1時間あたり15円。暑い時間を1時間過ごすなら他のことで節約を考えましょう家は快適な空間にして日々の仕事などを頑張ろう!

お金の見える化

口座を4つに分けて、今月の収入や出費、お金をどれくらい使ったか増えたかを分かりやすくすると、お金の使いすぎやお金が増えるスピードなど分かりやすく将来設計や家計管理をしやすくする目的でもあります

家計の現状把握

お金の見える化を行うことで、自分の家計の現状を正確に把握できます。収入と支出のバランスを視覚的に確認することで、どこに無駄があるのか、どの部分を改善すべきかが明確になります。

これにより、計画的な支出が可能となり、無駄遣いを減少させることができます

不安の軽減

将来に対する漠然とした不安を解消するためにも、見える化は効果的です。具体的に収入や支出を把握することで、必要な貯蓄額や投資額が明確になり、冷静な対策を講じることができます。

これにより、将来の資金計画を立てやすくなり、安心感が生まれます

目標設定の促進

お金の見える化は、具体的な目標設定を促進します。例えば、老後の生活費や子どもの教育資金など、将来の目標を設定し、それに向けた貯蓄計画を立てることが容易になります。

目標に向けた進捗を視覚的に確認できるため、モチベーションの向上にもつながります

コミュニケーションの強化

特に共働きの夫婦においては、お金の見える化がコミュニケーションの強化に寄与します。夫婦で家計の状況を共有することで、互いの理解が深まり、共同での支出管理や貯蓄計画がスムーズに進むようになります。これにより、家計に関するトラブルを未然に防ぐことができます

行動の見直し

見える化により、日々の支出や収入の流れを振り返ることができるため、無駄な支出を見直すきっかけになります。例えば、特定のカテゴリーでの支出が多い場合、その原因を分析し、改善策を講じることが可能です。これにより、より効率的な家計運営が実現します

お金の見える化は、単なる数字の管理にとどまらず、家計全体の健康を向上させるための重要な手段です。これを実践することで、より安心で豊かな生活を実現することができるでしょう。

まとめ

効果的な家計管理システムの構築により、収支の明確化、目標達成の促進、緊急時の備え、夫婦間のコミュニケーション向上、計画的な資金管理、金銭感覚の向上、そしてストレス軽減が実現します。

この方法では、収入と支出の流れが可視化され、無駄な支出の特定と削減が容易になります。同時に、貯蓄目標への進捗が明確になり、モチベーションの維持につながります。

緊急用口座の設置は、予期せぬ出費に対する安心感を提供し、精神的な安定をもたらします。さらに、このシステムは夫婦間の金銭的な対話を促進し、互いの努力や貢献を可視化します。これにより、将来の資金計画が立てやすくなり、家族全員の金銭感覚が向上します。結果として、金銭的な不安やストレスが軽減され、より健全で効果的な家計管理が可能になります。

このアプローチを採用することで、家庭の経済的安定と将来への備えが強化され、より豊かで安心な生活の実現につながります。4つの口座システムとお金の見える化は、単なる金銭管理ツールを超えて、家族の幸福と安定を支える重要な基盤となるのです。

以上です。このブログが少しでも参考になって他の記事も読んでくれたら嬉しいです。

私は以前、給料を振り込みされる口座も緊急費用もめんどくさいので全部1つにまとめていました。それでは「どこまでお金を使っ平気なのかな?」「将来に備えてどれだけ貯めてたんがっけ?」など完全などんぶり勘定家計管理方法だったので、一向に将来への備えや緊急的に使うお金の工面に苦労しました。

4つの口座を使うことにしたら、使いすぎの把握や収入アップの喜び、急な家電の故障(特に冷蔵庫などないと困る家電)などにもストレスなく対応できるようになりました。

今まで、「なんでお金がたまらないんだろう・・」と思っていた方にお薦めできる家計管理です。将来の不安を少しでも無くしていきましょう!

このブログを読んでいただけた方には「お金の苦労」がなくなれば良いなと思っています。

では次の記事でお会いしましょう!

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