「お金を貯めたいなら物を捨てろ」の本当の意味

50代からの生き方とお金

「お金を貯めたいなら、まず物を捨てなさい。」

この言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

しかし、以前の私はこの意味がよく分かりませんでした。

「物を捨てたら、お金が増えるわけじゃないだろう。」

そう思っていたからです。

私自身も「いつか使うかもしれない」「捨てたら必要になるかもしれない」と考えて、なかなか物を処分できませんでした。

そんなある日、家計管理がとても上手な人に「なぜ物を捨てるとお金が貯まるのか」を聞いてみました。

散らかった本棚とクローゼットを前に、収納に悩む女性の後ろ姿。読み終えた本や着ていない服があふれ、物が増えることで収納スペースが必要になる様子を表したイメージ画像。

すると、その人は散らかったクローゼットや本棚の画像を見せながら、こう質問してきました。

「もし、この読み終わった本や何年も着ていない服を管理するとしたら、どうすしますか?」

私は迷わず答えました。

「本棚や収納ボックスにきちんと整理します。そうすれば部屋もスッキリします。」

すると、その人は笑いながら言いました。

「つまり、使わない物を捨てずに、そのための収納用品まで買うということですね。」

その一言で、私はハッとしました。


本当に必要だったのは収納ではなく処分だった

ホームセンターの収納用品売り場。本棚や収納ケース、収納ボックス、バスケットなどが整然と並び、物を整理するための商品が豊富に販売されている様子。

読み終えた本を処分してしまえば、本棚は必要ありません。

何年も着ていない服を処分すれば、大きな収納ケースも必要ありません。

それなのに私は、

「不要なものに、さらにお金をかけようとしていた。」

のです。

本棚、収納ケース、ブックエンド、ハンガーラック……。

収納用品は決して無料ではありません。

しかも、お金を使って収納用品を買えば、それらを置くためのスペースまで必要になります。


部屋の一角を「倉庫」にしていませんか?

さらに教えてもらった言葉が印象的でした。

「使わない物を家に置き続けるということは、その物のために倉庫を借りているのと同じ。」

最初は少し大げさだと思いました。

しかし、よく考えてみると、その通りです。

賃貸住宅なら、毎月家賃を払っています。

持ち家でも、その部屋を建てるために、何百万円、何千万円という費用がかかっています。

「私は服が多いから、クローゼットは大きい方がいい」

「俺は、本が多いから、6畳ではなく8畳の部屋が欲しい」

このように、持っている物に合わせて広い家を選べば、その分だけ家賃や住宅価格も高くなります。

それなのに、何年も読んでいない本や、何年も着ていない服が、部屋の一角を占領している。

中には、一部屋丸ごと物置になっている家庭も珍しくありません。

つまり私たちは、使わない物を置いておくために、収納用品だけでなく、家の広さにまでお金を払っているのです。

使わない物は、そこに置いてあるだけで、毎月「場所代」を払い続けているようなものなのです。


「お金を貯めるなら、まず捨てろ」の意味が分かった

以前の私は、

「収納すれば解決する」

と思っていました。

しかし実際は違いました。

本当に必要だったのは収納ではなく、

不要な物そのものを減らすことだったのです。

物が減れば、

  • 収納用品を買わなくて済む
  • 部屋が広く使える
  • 探し物が減る
  • 同じ物を買うことも減る
  • 引っ越し費用も安くなる

そして何より、

「これ以上物を増やさない」という意識が自然と身に付きます。

だから多くの人が、

「お金を貯めたいなら、まず物を捨てよう」

と言うのだと、ようやく理解できました。

私自身、本や服のことだけでも、この言葉の意味を実感しています。

さらに怖いのは、収納用品を買って部屋が片付くと、「まだ置ける場所がある」と感じてしまうことです。

その結果、また物を買い、また収納用品を買う。

つまり、

物が増える → 収納用品を買う → 空いたスペースにまた物を買う。

物が増える→収納用品を買う→空いたスペースにまた物を買うという、お金が貯まりにくくなる負のループを分かりやすく表現した3コマ漫画のイメージ画像。

この負のループに入ってしまうのです。

だから、お金を貯めたいなら最初に考えるべきことは、「どう収納するか」ではありません。

「本当に必要な物なのか。」

この視点を持つだけで、お金の使い方は大きく変わると思います。

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