
「お金を貯めたいなら、まず物を捨てなさい。」
この言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、以前の私はこの意味がよく分かりませんでした。

「物を捨てたら、お金が増えるわけじゃないだろう。」
そう思っていたからです。
私自身も「いつか使うかもしれない」「捨てたら必要になるかもしれない」と考えて、なかなか物を処分できませんでした。
そんなある日、家計管理がとても上手な人に「なぜ物を捨てるとお金が貯まるのか」を聞いてみました。

すると、その人は散らかったクローゼットや本棚の画像を見せながら、こう質問してきました。

「もし、この読み終わった本や何年も着ていない服を管理するとしたら、どうすしますか?」
私は迷わず答えました。

「本棚や収納ボックスにきちんと整理します。そうすれば部屋もスッキリします。」
すると、その人は笑いながら言いました。

「つまり、使わない物を捨てずに、そのための収納用品まで買うということですね。」
その一言で、私はハッとしました。
本当に必要だったのは収納ではなく処分だった

読み終えた本を処分してしまえば、本棚は必要ありません。
何年も着ていない服を処分すれば、大きな収納ケースも必要ありません。
それなのに私は、

「不要なものに、さらにお金をかけようとしていた。」
のです。
本棚、収納ケース、ブックエンド、ハンガーラック……。
収納用品は決して無料ではありません。
しかも、お金を使って収納用品を買えば、それらを置くためのスペースまで必要になります。
部屋の一角を「倉庫」にしていませんか?
さらに教えてもらった言葉が印象的でした。

「使わない物を家に置き続けるということは、その物のために倉庫を借りているのと同じ。」
最初は少し大げさだと思いました。
しかし、よく考えてみると、その通りです。

賃貸住宅なら、毎月家賃を払っています。
持ち家でも、その部屋を建てるために、何百万円、何千万円という費用がかかっています。

「私は服が多いから、クローゼットは大きい方がいい」
「俺は、本が多いから、6畳ではなく8畳の部屋が欲しい」
このように、持っている物に合わせて広い家を選べば、その分だけ家賃や住宅価格も高くなります。
それなのに、何年も読んでいない本や、何年も着ていない服が、部屋の一角を占領している。
中には、一部屋丸ごと物置になっている家庭も珍しくありません。
つまり私たちは、使わない物を置いておくために、収納用品だけでなく、家の広さにまでお金を払っているのです。
使わない物は、そこに置いてあるだけで、毎月「場所代」を払い続けているようなものなのです。
「お金を貯めるなら、まず捨てろ」の意味が分かった
以前の私は、
「収納すれば解決する」
と思っていました。
しかし実際は違いました。
本当に必要だったのは収納ではなく、
不要な物そのものを減らすことだったのです。
物が減れば、
そして何より、
「これ以上物を増やさない」という意識が自然と身に付きます。
だから多くの人が、

「お金を貯めたいなら、まず物を捨てよう」
と言うのだと、ようやく理解できました。
私自身、本や服のことだけでも、この言葉の意味を実感しています。
さらに怖いのは、収納用品を買って部屋が片付くと、「まだ置ける場所がある」と感じてしまうことです。
その結果、また物を買い、また収納用品を買う。
つまり、
物が増える → 収納用品を買う → 空いたスペースにまた物を買う。

この負のループに入ってしまうのです。
だから、お金を貯めたいなら最初に考えるべきことは、「どう収納するか」ではありません。

「本当に必要な物なのか。」
この視点を持つだけで、お金の使い方は大きく変わると思います。
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