お金のことだけリスクを極端に避けるのはバカのやることだよ

お金を育てる|投資・資産運用の基本

これは私の言葉ではありません。

『お金の増やし方を教えてください』の著者、山崎元さんの言葉です。

かなり強烈な表現ですが、ただ乱暴なことを言っているわけではないと思います。

むしろこの言葉は、私たちのリスク感覚の偏りを突いたものなのだと、最近よく感じます。

損失が出る場面は避けられない

トランプ関税の時に新しい口座でスタートした時の画像です。元本は約670万円前後で、たった1か月少しで約100万円近いマイナスを経験しました。

投資を始めたばかりの方がこの損失画像だけを見たら、不安になるでしょう。

太丸
太丸

「やっぱり怖い」

「そんなの危なすぎる」

と思うかもしれません。

でも、ここで思い出すのが、山崎元さんのこの言葉です。

山崎 元さん
山崎 元さん

「お金のことだけリスクを極端に避けるのはバカのやることだよ」

「お金のことだけリスクを極端に避けるのはバカのやることだよ」

大きく損失を出した反面、たった1日で前日比60万円以上のプラスになった日もあります。

こういう数字だけを見ると、投資はギャンブルみたいだと思う人もいるでしょう。

実際、損失の画面だけを見れば「やっぱり怖い」と感じるのも自然です。

でも人は、仕事や転職、独立では普通にリスクを取っているのに、

お金のことになると急に極端に恐れます。

山崎元さんの言葉は、その感覚の偏りを突いたものなのだと思います。

人はお金以外では、普通にリスクを取って生きている

私たちは日常の中で、実はかなり多くのリスクを受け入れています。

たとえば、

  • 就職する:合わない会社かもしれない
  • 転職する:ブラック企業かもしれない
  • 独立する:収入が不安定になるかもしれない
  • 結婚する:相手との生活が合わないかもしれない
  • 家を買う:大きな固定費を抱えることになる
  • 人間関係を築く:傷ついたり裏切られることもある
  • 毎日働く:怪我をする、時間や体力を消耗する。

これらは全部、先が読めない不確実なことです。

絶対に成功する保証なんてありません。

それでも人は、そこには踏み込みます。

むしろ、それを「人生だから当然」として受け入れています。

ところが、お金の話になると急に変わります。

  • 元本割れは絶対に嫌
  • 1円も減る可能性があるならやらない
  • 増えなくてもいいから、とにかく減らしたくない

こんなふうに、お金だけ特別扱いして、極端に恐れる人が多いのです。

それは、お金が減ること以上に、自分の判断が間違っていたと認めるのがつらいからだと思います。

投資は自分で選んで始めるものなので、損失が出ると

  • 「自分の判断ミスを認めたくない」
  • 「自分は世の中を分かっていなかったと「周りの人に」思われたくない」
  • 「人からバカだと思われたくない」

という気持ちが強く出やすいのです。

しかも投資は、損失が数字ではっきり見えます。

山崎さんの言葉は、たぶんそこを突いています。

リスクを避けたつもりでも、別のリスクを取っている

「投資は怖いから預金だけでいい」

そう考える人は多いです。

もちろん、生活防衛資金を預金で持つのは大事で、投資をする前の大前提です。

ですが、資産のほとんどを現金のまま置いておくことも、実はノーリスクではありません。

物価が上がれば、お金の価値は少しずつ下がります。

今まで100円で買えたものが、将来は120円、150円出さないと買えなくなるかもしれません。

1,000万円の貯金が10年後に800万円になるわけではありませんが、インフレが進めば、実質的な価値は800万円分くらいまで下がるかもしれません。

見た目の金額は減っていなくても、実質的には目減りしているわけです。

例えば、1万円で1個1,000円のものが10個買えたとします。

でも、その商品が20%値上がりして1,200円になると、1万円では8個しか買えなくなります

お金の額は同じでも、買える物が減る。

貯蓄が1,000万円あっても、年2%ずつ物価が上がれば、10年後にはその1,000万円で買える物の価値は、今の感覚で約800万円分くらいまで下がってしまいます。

投資は、楽して儲かる話ではない

投資の利益だけを見ると、

「寝て起きたらお金が増えていた」

そんなふうに見える日もあります。

でも、実際はそんなに軽いものではありません。

私自身、投資を始めてわずか37日ほどで、**運用収益額マイナス97,048円、収益率マイナス14.6%**を経験しています。

始めたばかりの頃にこの数字を見れば、不安になるのも当然です。

その一方で、楽天証券の画面では前日比プラス641,216円という日もありました。

たった1日でこれだけ増えると、うれしいのは事実です。

では、なぜ1日でそこまで動く資産になったのか。

それは特別な才能ではなく、日々の節約を続け、無駄遣いを抑え、投資に回せるお金を積み上げてきたからです。

派手な近道ではなく、使わずに残したお金を長く投資に回してきた結果、資産額が増え、値動きの金額も大きくなっていきました。

ただし、こうした増減はあくまでその日の評価額です。

明日また下がるかもしれないし、逆にさらに増えるかもしれない。

そんなことは誰にも分かりません。

だから私は、上がった日だけを見て投資を語るのも、下がった日だけを見て「やっぱり危険だ」と決めつけるのも違うと思っています。

本当に必要なのは、度胸よりも理解

投資に必要なのは、無茶をする勇気ではありません。

  • なぜ値動きが起こるのか
  • どれくらいの上下は普通にあるのか
  • なぜ長期で考える必要があるのか
  • なぜ分散が大事なのか
  • なぜ生活防衛資金と投資資金を分けるのか

こうしたことを少しずつ理解していくことです。

勉強せずにリスクを取るのは、ただの無謀です。

でも、勉強した上で必要なリスクを引き受けることは、無謀ではありません。

山崎さんの言葉は、

「危ない橋を渡れ」

という意味ではなく、

山崎 元さん
山崎 元さん

「お金のことだけ感情で怖がるな。仕組みを学んで、合理的に考えろ」

という意味なのだと思います。

投資は、お金の勉強である前に感情の勉強でもある

投資を続けていると、自分の感情がよく見えます。

  • 下がると不安になる
  • 上がるともっと欲しくなる、買いたくなる
  • 利益が出ると気が大きくなる
  • 損が出ると全部やめたくなる

でも、そういう感情に毎回振り回されていたら、長く続けることはできません。

下がった時に投げ出さず、

上がった時に調子に乗らず、

淡々と続ける。

言葉で書くのは簡単ですが、実際には簡単ではありません。

だから私は、投資とは単にお金を増やす手段ではなく、

自分の感情との付き合い方を学ぶ時間でもあると思っています。

まとめ

山崎元さんの

「お金のことだけリスクを極端に避けるのはバカのやることだよ」

という言葉は、かなり強烈です。

ただ、この言葉はお金を軽く見ている人の発言ではないと思います。

むしろ逆で、お金の重みをよく知っている人だからこそ出てくる言葉ではないでしょうか。

お金は、人生の中で命の次に大事だと感じる人がいても不思議ではありません。

お金があれば、大切な人を守れる場面があります。

困った時に助けることもできます。

人生の選択肢も増え、暮らしも心も少しずつ豊かになります。

山崎さんは、長年お金に関わる仕事をしてきた人です。

だからこそ、お金の大切さも、お金に無知なままでいることの危うさも、普通の人以上によく分かっていたはずです。

おそらく山崎さんは、投資やお金の知識がないまま判断し、後で苦しくなった人や、大きく道を誤った人をたくさん見てきたのでしょう。

だからこそ、優しく小さな声で

「気をつけたほうがいいですよ」

と伝えるのではなく、

「そっちは危ない」

と、あえて強い言葉で注意を促したかったのではないかと思います。

乱暴に聞こえる言葉でも、その奥には見下しではなく、

本気の警告があったのではないでしょうか。

著者
著者

「金融業界の常識や遠慮に従わないアウトローやまげんさん」ウイスキー好きで趣味のカメラでは結構浪費していたエピソードが好きでした。

  • 世の中にある投資信託商の99%以上は、はじめから検討に値しないゴミである
  • お金のことだけリスクを極端に避けるのはバカ
  • 保険の手数料を知らずに入るのは、控除率を知らずに馬券を買うようなものです

あと「銀行でNISA買うやつアホ」もシンプルで笑いました😂

まもる
まもる

金融業界を知り尽くした人だからこそ、きれいごとではなく、売る側の本音や仕組みのゆがみまで見えていたのでしょうね。言葉は荒くても、ただ過激なだけではなく、「金融に疎い人をカモにさせない」という本気の警告に聞こえるのだと思います。


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おすすめ書籍

投資をしたことがない初心者が、ビクビクしながら山崎元さんに質問していく形式で書かれている本です。

全体的に読みやすく、ところどころ面白さもありながら、なぜ投資が必要なのかをしっかり学べます。

ただ、やさしい入門書というだけではありません。

内容には、金融業界の裏側や、売る側の都合までズバズバ切り込んだ話も出てきます。

こうした本音の話に説得力があるのは、山崎さん自身が長年、金融業界に身を置いてきた人だからだと思います。

初心者にも読みやすく、それでいて中身は甘くない。

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