お金を守る。
こう聞くと、
「節約しなさい」
「無駄遣いをやめなさい」
という話に聞こえるかもしれません。
もちろん、それも大事です。
でも、50代になって思うのは、
お金を守るために最初に必要なのは、細かい節約術ではないということです。
まず大事なのは、
分からないものを、分からないまま契約しないこと。
詐欺的な商品やサービスを契約しないこと。
これだと思います。
世の中には、法律上は問題がなくても、
よく知らない人にとってはかなり不利な商品や契約があります。
もちろん、すべてが悪いわけではありません。
本当に必要なものもあります。
ただ、ここで大事なのは「相場を知っているかどうか」です。
なぜ人は、割高な商品やサービスを契約してしまうのか。
それは、その商品やサービスの相場を知らないまま説明を聞いてしまうからです。
相場を知らなければ、それが高いのか安いのか判断できません。
内容に対して妥当なのか、それともかなり割高なのかも分かりません。
そして忘れてはいけないのは、相手はその道のプロだということです。
説明は上手ですし、こちらが不安になる部分や、迷いやすい部分もよく分かっています。
営業の世界では、「いらない」はあいさつ代わり、という考え方をする人もいます。
だからこそ、その場の空気や説明だけで決めるのではなく、一度立ち止まって調べることが大切です。

礼儀正しく、知的な話し方で、優しい口調の人だと、つい信じてしまいます。
だからこそ、相場を知らないものは、その場で契約してはいけません。
保険でも、ネット回線でも、リース契約でも、投資商品でも同じです。
相場を知らないまま契約するということは、
相手の言い値で買うのと同じです。
お金を守るとは、ケチになることではない

お金を守るというと、
何も買わないことのように思われがちです。
でも、私はそうは思いません。
問題は、
よく分からないものに、流されてお金を払ってしまうことです。

提供元:お金の大学。↓お金にまつわる5つの力。まずは、この本で「お金を守る力」を学ぼう。
自分で調べて、比較して、納得して払うお金ならいいと思います。
でも、
これは危ないです。
お金は、派手な浪費だけで減るわけではありません。
こういうものでも、じわじわ減っていきます。
分からないものを契約するのが一番怖い

私は、お金を守るために大事なのは、
まず「分からないものに近づかないこと」だと思っています。
この状態で契約するのは、かなり危険です。
保険でも、投資でも、ネット回線でも、リース契約でも同じです。
たとえば、保険販売員にすすめられた保険プラン。
相手は丁寧に説明してくれるかもしれません。
こちらの不安にも寄り添ってくれるかもしれません。
将来のリスクを分かりやすく話してくれるかもしれません。
でも、そこで一度考えた方がいいです。
なぜ、この人はここまで時間を使って説明してくれるのか。
なぜ、無料で相談に乗ってくれるのか。
なぜ、この保険をすすめてくるのか。
保険販売員が悪いという話ではありません。
ただ、保険を販売する人は、保険を売ることで生活しています。
銀行員や証券会社の人も、商品を販売する立場にいます。
不動産営業も、家を買ってもらうことで仕事になります。
相手には相手の仕事があります。
こちらにはこちらの生活があります。
だからこそ、相手の説明だけで決めてはいけないのです。
相手は何で生活しているのかを考える

お金を守るためには、
相手が何で収入を得ているのかを考えることが大切です。
もちろん、だから悪いという話ではありません。
ただ、販売する側には販売する側の目的があります。
本当に相手にとって一番安くてシンプルなものだけをすすめるでしょうか。
それとも、自分の仕事として成り立つ商品を提案するでしょうか。
ここを考えるだけで、かなり冷静になれます。
お金を守るとは、相手を疑うことではありません。
相手の立場を想像することです。
- この人は、何で生活しているのか。
- この商品が売れると、誰が得をするのか。
- 自分が契約したあと、毎月いくら払うことになるのか。
- 途中でやめたらどうなるのか。
初めて紹介された商品やサービスは、すぐに信じすぎないことが大切です。
かといって、最初から全部を疑って拒否する必要もありません。
話は聞く。
でも、その場では決めない。
この「いったん保留する」という姿勢が、自分のお金を守るためには大切です。
宣伝と、その場で契約させる営業は別物

ここで勘違いしてはいけないのは、
「宣伝している商品が悪い」という話ではないことです。
良い商品でもCMはします。
醤油や味噌のように、安価で多くの人が使う商品でも宣伝はあります。
スーパーのチラシにも載ります。
メーカーも広告を出します。
だから、
「宣伝している商品は悪い」
と言いたいわけではありません。
問題は、
こちらが調べる前に、相手が直接近づいてきて、その場で契約させようとする営業です。
CMを見るだけなら、こちらには考える時間があります。
店で比べることもできます。
買わない選択もできます。
家に帰ってから調べることもできます。
でも、訪問販売や電話営業では順番が逆になります。
こちらが調べる前に、相手の説明が先に入ってくる。
こちらが比較する前に、メリットを説明される。
こちらが疑問を持つ前に、先回りして不安を消される。
ここが怖いところです。
訪問販売は、こちらが調べる前に説明されるから怖い

訪問販売や飛び込み営業で怖いのは、商品そのものだけではありません。
こちらが自分で調べる前に、相手の説明を先に聞かされてしまうことです。
人は、最初に聞いた説明に意外と影響されます。
たとえば、あとからネットで悪い口コミを見ても、

「それは一部の人の話です」
「昔はそういうこともありました」
「今の商品は改善されています」
「ネットの情報は古いことも多いです」
「安い商品には安い理由があります」
このように、先に予防線を張られていると、疑う力が弱くなります。
本来なら、まず自分で調べる。
他の商品と比べる。
口コミを見る。
家族や詳しい人に相談する。
そのうえで判断すればいい。
でも訪問販売では、その順番が逆になります。
相手は説明のプロです。
こちらは準備していない客です。
この時点で、かなり不利です。
だからこそ、向こうから来た話は、その場で決めない。
一度持ち帰る。
自分の順番で調べる。
これだけで、防げる失敗はかなりあります。
今知った商品は、今すぐ必要ではないことが多い

訪問販売や電話営業で初めて知った商品は、
たいてい今すぐ必要なものではありません。
そもそも、その人が来るまで知らなかった商品です。
その電話が来るまで考えていなかった契約です。
それなら、その場で決める必要はありません。
昨日まで知らなかった商品で、
昨日まで困っていなかったなら、
今日その場で契約しなくても大丈夫です。
たとえば、
こうした話は、説明を聞いているうちに、

「今やった方が得なのか・・・」
と思わされることがあります。
でも、冷静に考えれば、昨日まで必要としていなかったものです。
ならば、今日その場で契約する必要はありません。
本当に必要なら、自分で調べてからでも遅くないはずです。
FAXやネット回線は、やめるときにお金がかかることもある

FAX、コピー機、複合機、ネット回線などの営業で怖いのは、
契約したあとに簡単にやめられないことです。
その場では、

「月々これくらいです」
「今より安くなります」
「この地域で切り替えが進んでいます」
「古い契約のままだと損です」
「今日なら手続きできます」
このように説明されるかもしれません。
でも、契約したあとで不要になったとき、
解約料、工事費の残り、リース残債、撤去費などが発生することがあります。
つまり、契約した瞬間に、数年分の支払いから逃げにくくなる場合があるのです。
ここは本当に注意した方がいいです。
向こうから来る商品ほど、一度立ち止まる
本当に自分に必要な商品なら、こちらから調べて選べることが多いです。
もちろん、良い商品でも営業や宣伝はあります。
だから、向こうから来た商品がすべて悪いとは言いません。
ただ、こちらが探していない商品を、相手がわざわざ持ってくる。
こちらが比較する前に、説明される。
こちらが考える前に、「今決めた方がいい」と言われる。
この場合は、一度立ち止まった方がいいです。
たとえば、リアカーでチーズケーキやカステラを売り歩く販売もあります。

道行く人に声をかけて、その場で買ってもらう商売です。

「伝説の〇〇」
「〇〇高原の〇〇」
「今日だけ販売しています」
こう言われると、なんとなく良さそうに聞こえるかもしれません。
リアカーを引いて頑張っている姿を見ると、
「少し買ってあげようかな」
と思う人もいると思います。
でも冷静に考えると、こちらが探していた商品ではありません。
その場では、値段が相場より高いのか安いのかも分かりません。
本当にその商品が良いものなのかも確認しにくいです。
必要だったわけでもないのに、雰囲気や感情で買ってしまうことがあります。
これは食品だけの話ではありません。
ネット回線の訪問営業、FAXやコピー機のリース、保険の見直し、投資商品の勧誘でも同じです。

「今より安くなります」
「この地域で切り替えが進んでいます」
「古い契約のままだと損です」
「今、お使いの料金よりお安く提供できます」
こう言われると、なんとなく対応しなければいけない気になります。
でも、それは相手が売りたい商品を、相手のタイミングで持ってきているだけです。
本当に必要なら、自分で調べてからでも遅くありません。

なぜ、この商品は向こうから来たのか。
なぜ、今ここで決めさせようとするのか。
なぜ、こちらが調べる前に説明してくるのか。
ここを考えるだけでも、自分のお金は守りやすくなります。
販売する側が悪いという話ではありません。
ただ、販売する側には販売する側の都合があります。
こうした商品ほど、詳しくない人に直接説明して、
その場の空気で契約してもらう方が売りやすい場合があります。
だからこそ、向こうから来た商品ほど、その場で決めないことが大切です。
その場で契約しないだけで、お金はかなり守れる

お金を守るために、すべての金融商品や契約に詳しくなる必要はありません。
もちろん、知識はあった方がいいです。
でも、最初から完璧に分かる必要はありません。
まずは、これだけでいいと思います。
その場で契約しない。
これです。
これだけで、かなり危ない契約は避けられます。
相手が本当に良い商品をすすめているなら、
一晩考えても、数日調べても問題ないはずです。
逆に、

「今決めないと損です」
「今日だけ、今だけです」
「この場で手続きした方がスムーズですし、お得です」
と急がされるなら、なおさら止まった方がいいです。
急がせる契約ほど、冷静に見る必要があります。
金融知識は、お金を増やす前に自分を守るためのもの

金融知識というと、
投資でお金を増やすためのものだと思われがちです。
もちろん、それもあります。
でも私は、金融知識はまず、
自分のお金を守るための防具だと思っています。
そのためにも、最低限の金融知識は必要だと思います。
お金を増やすことも大切ですが、その前にまず大きく減らさないこと。
これは、このブログを読んでくれている方なら、すでに何となくわかっていることかもしれません。
ただ、実際の生活の中では、頭でわかっていても判断が揺れる場面があります。
たとえば、若い人がリアカーで一生懸命に物を売っていたり、新卒らしい初々しい人が営業訪問に来たりすると、

頑張っているな」
「少し助けてあげたいな」
と思ってしまうことがあります。
私も、その気持ちはよくわかります。
特に、自分自身が苦労してきた人ほど、頑張っている若い人を見ると応援したくなるものです。
でも、そこで一度だけ考えたいのです。
その商品を買って、本当に一番喜ぶのは誰なのか。

目の前の若い販売員なのか。
それとも、その販売の仕組みを作っている会社やオーナーなのか。
もちろん、すべての訪問販売や移動販売が悪いわけではありません。
ただ、「かわいそうだから」「頑張っているから」という感情だけでお金を出してしまうと、自分のお金を守れなくなることがあります。
だからこそ、金融知識が必要なのだと思います。
冷たい人になるためではありません。
誰かを応援する気持ちを持ちながらも、自分のお金を守るためです。
まとめ|自分のお金は自分で守る
自分のお金は、自分で守るしかありません。
これは、誰も信用するなという意味ではありません。
相手の立場を考える。
販売する側の目的を考える。
仕組みが分からないものは契約しない。
今知った商品を、その場で決めない。
向こうから来た話ほど、一度持ち帰る。
これだけでも、かなりのお金は守れます。
お金を守るために、最初から難しい知識はいりません。
まずは、
分からないものを、分からないまま契約しないこと。
これだけです。
お金を失う人は、必ずしも浪費家とは限りません。
まじめに働いている人でも、普通に生活している人でも、
よく分からない契約ひとつでお金を失うことがあります。
だからこそ、急がない。
その場で決めない。
自分で調べる。
金融知識は、お金を増やすためだけのものではありません。
自分のお金を守るための防具です。
これからの生活と自由を守るためにも、
分からないものには、簡単にサインしない。
それが、自分のお金を自分で守る第一歩だと思います。
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